
40代後半くらいからでしょうか、尿のキレが悪くなったと感じるようになりました。しっかり拭いても、下着に少しシミが付いてしまうのです。尿漏れまではいかないし、いつもではないのですが、下着のシミが不快で気になっていました。シミ予防のため、使い捨てのおりものシートを使う日が多くなり、それが今では毎日に。毎日着けるのは不経済だし、肌トラブルも心配でした。そんなとき、布ナプキンの存在を思い出したのです。
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下着のシミ予防に布ナプキンが良い!?
布ナプキンとは、使い捨てではなく布でできた生理用ナプキンのことです。布を何層か重ねて作られています。前に友だちが使い捨てのナプキンでデリケートゾーンがかぶれたことがあったけれど、布ナプキンにしたらかぶれなくなったと言っていたので、なんとなく興味がありました。それでも、生理のときに使って洗うことを考えるとハードルが高く、気にはなるけれど使用するまでには至りませんでした。
それが尿のキレが悪く、下着のシミが気になるようになったとき、シミ予防のために布ナプキンを使ったらどうかと思いつきました。生理と違って、尿のシミだけなら洗うのも簡単だし、洗って何度も使えるならリーズナブルだと思ったのです。
それに布ナプキンはオーガニックコットンガーゼなど肌にやさしい布を使用していることが多く、通気性も良くて、毎日着けても肌トラブルが回避されるのではと思いました。
布ナプキンにも多い日、普通の日などの種類が
布ナプキンについて調べてみると、いろいろな種類があることがわかりました。生理の多い日用、普通の日用。そして、軽い日用や、おりもの用など。重ねてある布の枚数が違ったり、防水シートが入っていたりするのです。また、形や大きさも用途によってさまざま。私は下着のシミを予防するためなので、2〜3枚重ねの比較的薄いものから試してみました。
いかにも生理用ナプキンという形(生理用ナプキンの羽付きみたいな形)では洗濯して干すとき恥ずかしいと思い、ひし形に近いものにしました。おりものの汚れや、少しの尿のシミは薄い布ナプキンで大丈夫ですが、やはり量があると下着に滲み出てしまいます。
次に4枚重ねの少し厚いものにしてみました。今度は着け心地が少しゴワゴワしますが、滲み出るのはだいぶマシになりました。厚い物でもふんわり着け心地が良い物もあるようです。本当にたくさん種類があるので自分の好みのものを探すのも楽しいです。
私はお風呂で手洗いしていますが、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗っているという人もいます。洗濯機で洗ってもすぐに傷むことはないようです。布ナプキンにポケットが付いていて、そこにカイロを入れて温めるというものもあります。使った友だちの話ではじんわり温まり、冷え性が改善されたとのことでした。私も今後チャレンジしたいと思っています。
布ナプキンは値段もデザインもさまざま
布ナプキンは生協などの通販でも見かけますし、ネットで布ナプキンと検索すれば、たくさんの通販サイトがあります。天然コットンなど素材にとことんこだわった物やデザインがかわいい物など、見ていてどれにしようか本当に迷います。
私はフリマアプリで探しました。手作りの布ナプキンだと正直品質はどうなの?と思いましたが、たくさんの方が出品されていて、値段も質もさまざまでした。いくつか買い求めましたがどれも値段相応であり、満足のいく品物でした。かなりリーズナブルな物もありました。
まとめ
私も布ナプキンはずっと気にはなっていたけれど、使ったことはありませんでした。でも実際使ってみて、使い捨てに比べて洗うという作業が少し面倒ではありますが、天然素材の布ナプキンは通気性も良く、着け心地がいいですし、かわいいデザインの物を使うと気分も上がります。
更年期で気分が暗くなりがちなときに、毎日使うものに気をつかうことで前向きな気持ちにもなれました。肌にも環境にもお財布にもやさしい布ナプキンをこれからも使い続けていこうと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)
獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。