「歯がしみる…」つらい知覚過敏はなぜ起こる?対処法は?【医師解説】

「歯がしみる…」つらい知覚過敏はなぜ起こる?対処法は?【医師解説】

冷たい物を食べたり飲んだりしたときに歯がしみたことはないですか? 「虫歯? 知覚過敏?」と迷った人もいるかと思います。そんな気になる症状について、歯科医の川田悟司先生に解説していただきました。年齢を重ねるにつれ、歯に負担をかけて歯がしみることが増えてきます。なぜ歯がしみるのか、どう対処すればいいのかなどをわかりやすくお伝えします。

冷たい、温かい、甘い物などが刺激に

皆さんは知覚過敏と聞いて何を思い浮かべますか? まずは冷たい物を口に含んだときに歯がキーンとしみることを思い浮かべる人が多いかと思います。知覚過敏は冷たい物だけではなく温かい物、甘い物なども刺激となって歯がしみて痛みを感じる症状のことです。

虫歯と症状が似ていますが、知覚過敏は冷たい物などが刺激となって感じる一過性の痛みですが、虫歯は慢性的な痛みがあり、むし歯がある歯をたたくと痛みを感じるなどの違いがあります。ただ、自分で虫歯と知覚過敏の違いを見分けるのは難しいので、歯がしみるなど気になる症状があれば、まずは歯科医院への受診をおすすめします。

知覚過敏の考えられる原因としては、2つあります。知覚過敏を対処するにはまずは原因を知ることが大切です。原因について詳しく解説していきましょう。

強い力で歯を磨くのはNG!

まず1つ目の原因は歯を強く磨き過ぎることです。「磨く力が強いのであれば、すべての歯がしみるはず」と思われるかもしれませんが、すべての歯に均等に力がかかっているわけではありません。右手で歯ブラシを持って磨く人は、左下の歯に症状が出るケースがあります。というのは、人は無意識のうちに磨きやすい箇所からブラッシングをおこない、そこに強い力がかかりやすくなるからです。このような場合は磨き始めの箇所を毎回ランダムに変えると良いでしょう。

磨き始めに関わらず、強い力で磨いてしまいがちな人は磨く場所によって歯ブラシを持つ手を変更するのもおすすめです。右側を磨く場合は左手で歯ブラシを持つ、左側と磨くときは右手で歯ブラシを持つと力の入れ過ぎを防げます。また基本的には歯ブラシはえんぴつを持つようにやさしく握ると程良い力で磨けるのでぜひ今日からおこなってほしいですね。

歯ブラシの交換時期は1カ月~1カ月半が目安となります。もし1カ月以内で歯ブラシの毛先が開いてしまうなら力のかけ過ぎです。また、毛先が開くと歯磨きの効率は下がってしまうので毛先が開いてしまったら交換しましょう。

できるだけ上下の歯は接触させないように

もう1つはTCH(Tooth Contact Habit)、つまり上下の歯をくっつける癖の「歯牙接触癖」です。人は1日のうち、会話や食事などで上下の歯が接触する時間はだいたい17.5分と言われています。このほかにパソコン作業や料理、運動など何かに集中しているときに歯をかみしめる、食いしばっていることが多くなります。特に運動する人は奥歯に力が入りがち。寝ているときの歯ぎしりも同様です。また、ストレスを感じるとき、緊張しているときも歯を食いしばることも多いですね。

TCH、食いしばり、歯ぎしりにより継続して歯に力が加わると、知覚過敏につながる可能性があります。歯に負担がかかることを軽減するため、マウスピースを装着するという方法があります。私は知覚過敏ではありませんが、普段から歯に負担をかけないように集中しがちな料理を作るときは必ずマウスピースをしています。

マウスピースは、歯科医院で作成すれば保険適用となるので費用はだいたい5000円程度となります。一般的にマウスピースは上の歯に装着することが多いです。これは下顎は動くけれど上顎は動かないので、動かないほうの上の歯に装着し、下顎は動きやすくしておくためです。ただ、昼に装着する場合、上の歯につけると話しづらいので下の歯にする場合もあります。実際、私も昼用は下の歯に装着しています。

もし上下の歯が接触していると気付いたときは、上下の歯を離す、口を開ける、大きく深呼吸する、天井を見る(顎を上げる)、なども意識しておこないましょう。普段よく目にするパソコンやテレビなどに「歯を接触させない」「食いしばらない」などと紙に書いて貼っておくのもおすすめです。

悪化すると歯の根元に詰め物が必要に

このように人は年齢を重ねるごとに歯を必要以上に酷使しています。さらに1年で0.02mm歯肉退縮(歯茎が下がること)が起こります。1年で0.02mmというととても小さなことと思うかもしれませんが、25年で0.5mm、50年で1mmにもなります。歯肉退縮は適度な力による正しいブラッシングで改善することもありますが、なかなか難しいのが現状です。これらにより、加齢とともに知覚過敏が起きやすくなります。

知覚過敏はひどくなると、象牙質露出により、冷たい物、温かい物、甘い物のほか、冷たい空気を吸ったときや歯ブラシを当てたときなどすべての刺激を痛みとして感じ、さらに悪化するとくさび状欠損(歯と歯肉の境目にあるエナメル質が削られている状態)と歯の根元がえぐれるようになります。この場合、根元にプラスチックの詰め物をすることになります。

また、歯が削れる原因になるので、できるだけ研磨剤が入っている歯磨き粉を使わないことも私はおすすめしています。

まとめ

知覚過敏は強い力で歯を磨くこと、無意識の食いしばり、年齢を重ねるとともに進行する歯肉退縮などで起こりやすくなります。知覚過敏になってしまったら歯ブラシは力をかけ過ぎない、上下の歯が接触していたら歯を離す、マウスピースを装着するという対処をおこないます。また、知覚過敏用の歯磨き粉を使用するのも良いでしょう。歯がしみるほか、気になる症状があれば早めに歯科医院を受診してくださいね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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