歯磨きしたら歯ブラシが血まみれに。原因は歯周病?対策は?【医師解説】

歯磨きしたら歯ブラシが血まみれに。原因は歯周病?対策は?【医師解説】

歯を磨いたあと、ふと歯ブラシを見たら血まみれになった、すすいだときに血が混じっていた、なんて経験はありませんか。また、歯磨き後でなくても歯ぐきから出血することがある……という人もいるでしょう。歯ぐきから出血してしまうのはどうしてなのでしょうか。主な原因と対策について、歯科医の川田悟司先生に教えていただきました。

基本的には歯周病が出血の原因

歯ぐきからの出血は、まず歯周病が疑われます。歯周病になった歯ぐきは赤く腫れていますが、それは炎症を起こしており、血液がたまっているからです。炎症箇所は歯磨きなどの刺激に弱く、すぐに出血してしまいます。出血以外にも、冷たいものを食べると歯がしみる(知覚過敏)、慢性的な口臭があるといった症状がある場合は歯周病の可能性が高いです。

歯周病以外の原因としては、ホルモンバランスも考えられます。更年期はホルモンバランスが乱れがちで歯ぐきの組織も弱くなります。そこに強い力でブラッシングしたり、硬すぎる歯ブラシで磨いたりすることで出血することがあります。そのほか血液凝固剤の服用や血液の病気、糖尿病なども考えられます。

歯周病の原因は“細菌”と“力”

歯周病の原因は“細菌”と“力”です。まず“細菌”ですが、口の中にはおよそ400~700種類の細菌が住んでいます。ブラッシングが十分でなかったり、糖分を過剰に摂取したりすると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。これを歯垢(プラーク)と言い、歯垢1mgの中には約10億個の細菌が住みつき、歯周病を引き起こす細菌が多く存在していると言われています。この細菌により、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝)まで炎症を引き起こしている状態が歯周病です。何も対策をしないでおくと、やがては歯を支えている骨を溶かして結果的に歯を失う原因となります。

次に“力”ですが、これはかみ合わせの不良のことです。過去の歯科治療で合っていない詰め物やかぶせ物があると、歯が均等にかみ合わずに歯ぐきや周囲の骨に過度な力がかかり、歯や歯周組織を損傷します。細菌に蝕まれた歯周組織が、かみ合わせが悪いとさらに悪化してしまうのです。

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