
ふと鏡に映る全身を見て目をそらしたことはないでしょうか。アラフォー世代の私には、このようなことがしばしばあります。「いいや、この鏡は膨張して見えるタイプの鏡なのだろう。だから下半身はふくよかで、全体的に丸みを帯びて見えたのよ」。もうこんな自己逃避は卒業したい。そこで、加齢とともに増える脂肪対策として、デニムを活用した体形維持を習慣にしています。
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体重からはわからない増殖する脂肪
ヘルスメーターに小まめに乗って体重を把握していると、ダイエット効果があるということは、さまざまなメディアで目にしたことがあります。私はそれを信じ実践していました。20~30代までは都内に勤務していましたので、百貨店で購入するブランドスーツを愛用していました。アラフォーからアラフィフへとステップアップする年齢の現在は、都内勤務を辞め、在宅ワーカーとして働いています。
スーツとは縁がなくなったとはいえ、なかなか捨てることのできない高価だったスーツを一掃する前に着てみて愕然(がくせん)としました。ジャケットは問題なく着ることができるのですが、スカートのファスナーがしまらない。大きく息を吸っておなかを引っ込め、息を止めてファスナーをどうにか上げ切っても、鏡に映した姿はスカートの似合わない姿でした。
私は社会人になってから5kgを超える体重の増減がほとんどないにもかかわらず、加齢によりおなか周りに脂肪を蓄えてしまっていた現実を突きつけられたのです。
ストレッチ効果のないデニムで現体形を知る

20~30代に愛用していたスカートがはけなくなった今、思い出したことがありました。テレビでアラフィフの女性モデルが「デニムを時々はいて体形チェックをしている。デニムは伸縮しないから、体形が変わったら明白にわかる」と言っていたことを。デニムは経年変化を楽しむという素材です。クローゼットの見直しをしても、捨てずに収められている可能性が多いと思います。
私の場合も同様で、20代のころから愛用しているデニムを今も持っています。ただ、ここ数年ははいていませんでした。そこで久しぶりに以前のデニムをはいてみると、ファスナーが途中までしか上げることができません。デニムをはいてわかったことは、おなか周りに脂肪を蓄えてしまったことと、太ももの筋肉が落ちてしまったことです。女性モデルに習い、私も20代のころに愛用していたデニムを体形の基準値として時々はくことにしました。
それから2年ほどがたち、今ではデニムをきつく感じると夕食を少なめにしたり、健康維持のために始めたウォーキングを多めにしたりしています。