入院中は人生で一番ゆっくりできた
入院は手術の前日。コロナ禍のため、手術当日の立ち会い以外は家族も面会禁止でした。病院の入口まで夫に送ってもらい院内へはひとりで行きます。最初に抗原検査で陰性確認をして病室に入りました。私は生命保険に入っていたので思い切って個室にしました。入院した日は、それ以外することもなく、のんびり過ごしました。
翌日、いよいよ手術。口にマスクを当てられ、変な臭いがするなと思った途端に頭がクラっとしました。次に気が付いたのは「終わりましたよ」と看護師さんに起こされたときでした。手術当日は1日ベッドの上で安静です。麻酔のせいか1日の大部分を眠って過ごしました。当日のうちにおならが出たので、次の日からお水やおかゆを食べることができました。
手術の翌朝、トイレまで歩けたので、看護師さんがカテーテルの管を取ってくれました。この日まではまだおなかの痛みがあり、痛み止めの点滴をしてもらいました。また、しゃべる気にならないくらいだるさを感じていました。手術後2日たつと痛みも減り、退院までの2日間は本当にのんびりと過ごしました。テレビを見たり、持ち込んだパソコンでドラマの一気見をしたり。時間になるとおいしい食事も出てきます。人生で一番ゆっくりと過ごせた時間でした。
まとめ
健康診断で子宮筋腫が見つかりましたが、自覚症状が何もないのに子宮全摘手術をするということを少し不思議にも感じていました。また、初めての手術に不安もありました。ですが、今後毎月の生理と子宮がんのリスクから解放されたことを今はうれしく思っています。
手術当日と翌日の2日間はしんどい面もありましたが、それ以降は人生で一番のんびりする時間を過ごすことができ、とても幸せな時間でした。退院しても術後1~2カ月までは自転車禁止、湯舟禁止、飲酒禁止などの制限もあり、全快まではまだ時間がかかりますが、体調も日に日に回復していることを実感しています。家族や会社には心配と迷惑をかけてしまいましたが、やさしく支えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
イラスト/サトウユカ
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