
「あれ、私、喧嘩なんかしたっけ?」。それは35歳ごろのこと。鏡を見ると、いつの間にか目の周りにグーで殴られたようなシミがあることに気が付きました。縦1㎝、横3~4㎝ほどのそのシミは、目の周りに三日月状にできていて、まるでパンダ! いつか消えるだろうと楽観視していましたが、いつまでたっても居座ったまま。そのうち鏡を見るのが憂うつになってきて、半年たつころには、「まさか一生このままなのでは……」と焦り、悲しい気持ちで過ごす日々に。
衝撃! そのシミは肝斑かもしれない!
シミに悩み、自信をなくしていたあるとき、雑誌の記事で肝斑の存在を知ります。肝斑とは、両頬や目の下にできる、もやもやした薄茶色のシミのこと。女性ホルモンの乱れや肌の摩擦、紫外線などが原因で、30代後半から50歳ぐらいの女性にできやすいそうです。
「ピカーーン! これだーー!!」まさに記事に書かれていた肝斑の特徴は、私のシミにピッタリ。原因の一つがホルモンの乱れというのも、ストレスだったり生理不順だったりと、思い当たる節が満載です。「そうか、肝斑だったのか!」。原因がわかれば対処法もわかるはず。これで少し光明が差した気がしたことを覚えています。
UVケアやレーザーなど肝斑対策に20万~30万円!

原因がわかってからは、本や雑誌、ネットを調べ、肝斑に効くということをアレコレ実践してみました。摩擦が良くないと聞けば顔を触らないように。洗顔だってやさしくやさしく慎重に。紫外線が良くないと聞けば顔をがっちりガード。日焼け止めはもちろん化粧品はすべてUVカットに変え、帽子の似合わない私が渋々帽子もかぶりました。エステのレーザーを試してみたり、肝斑用のスキンケアを使ってみたり。だいたい20万~30万円は使ったかも。それに加えて、時間と手間のかかったことといったら! かなり頑張りました。
ですが、結局納得のいく結果にはならず……。最後の手段として、皮膚科で肝斑治療をすることにしました。シミで病院に行くなんて抵抗がありましたが仕方がありません。診察の結果、私のシミは肝斑と老人性色素班の合併ということが判明。内服薬と塗り薬が処方され、3カ月間、様子を見ることになりました。
次の章では、治療の結果をお伝えします。