
初回の抗がん剤投与では、相談員さんや看護師さんたち、薬剤師さんが入れ替わり立ち替わり来てくれました(2020年初夏のできごとです)。
私が1番目の抗がん剤と投与したFEC(フルオロウラシル・エピルビシン・シクロホスファミド)の予想される副作用はさまざまありますが、どの副作用がどの程度出るかは個人差がありますが、やってみないとわかりません。
副作用の一つである口内トラブル対策で、抗がん剤中に氷で口の中を冷やすと良いとネットで見たので、「食べようと思っているけれど、どうですか?」と薬剤師さんに聞いてみました。
すると「している人はいるけれど、確実に副作用を防げるわけではないので、絶対やらないといけないことではないですよ」と言われ悩みましたが、やれるだけやった!というほうが納得できそうと思ったので、やってみることに。
このとき対応してくれた薬剤師さんは「頑張り過ぎなくて良い」とも言っていました。
化学治療の現場でさまざまな患者さんと接する内に、そう思うようになったみたいです。
抗がん剤投与後は生理食塩水の点滴を30分おこないました。
その日は、検査や診察も入れると半日かかり、帰るころにはすっかり夕方に。
初めての抗がん剤治療は、血管痛以外はトラブルもなくひと安心。
ちょっとフワフワするけれど、夕食も問題なく食べられたので、「このまま大したことなく過ごせるのかな?」「何だかいけそうな気がする」と前向きな気持ちでその日は幕を閉じました。
そして、その後私はどうなったのか……次回に続きます。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)
美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。