
目の下にクマがあると疲れて、老けて見えてしまうもの。何とかメイクで隠そうとしても、色だけでなくふくらみもあり、諦めてしまったという経験はありませんか。40代以降のクマはなぜできるのでしょうか。また、改善することはできるのでしょうか。美容外科医であり、アンチエイジング専門医の黒田愛美先生に聞きました。
40代以降のクマの多くは“黒クマ”

黒田先生によれば、目の下のクマは大きく3種類あると言います。
「目の下のクマは
- 青クマ
- 茶クマ
- 黒クマ
の大きく3つに分けられます。40代以降の加齢によるクマは黒クマです。
黒クマの特徴としては
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顔を上に向けて鏡を見るとクマが薄くなる。
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目の下にふくらみやへこみがある。
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ファンデーションやコンシーラーで隠すことができない。
といったことが挙げられます。クマのおよそ95%は黒クマと言われています」(黒田先生)。
40代以降のクマはなぜできる?

なぜ加齢とともに黒クマはできてしまうのでしょうか。
「目の下には眼窩脂肪という脂肪がありますが、若いときは目の周りの筋肉で支えることができました。しかし、加齢とともに目の周りの筋肉が衰え、支えることができなくなってきます。支えきれなくなった脂肪が前に出ることでふくらみや影になります。それが黒クマです。
また、それに加えて加齢で顔の骨が委縮することで目の下の皮膚がたるむことで黒クマはより目立つようになります。まとめると以下のようになります。
- 目の下の脂肪やコラーゲンが減り、ハリが失われてたるむ
- 骨が委縮して皮膚が薄くなり目と頬の境にくぼみができ、目の周りの皮膚がたるむ
- たるんだ目の下の脂肪を周りの筋肉が支えられず前に出てくる
- ふくらみやたるみでできた影が黒クマになる
子どもの目の下は脂肪が多いのでふっくらしていますよね。加齢とともに目の下の脂肪は減ってたるみやすくなります。また、目と頬の皮膚はもともと質が違います。目の周りの皮膚はとても繊細です。元々あった皮膚の質の違いの境目が、加齢とともに目立ってくるのです」(黒田先生)。