
30代のある日。銀歯が取れて歯医者に行ったところ、「今後を考えると、金属であり体内に悪影響があるとされる銀歯をまた作るより、ジルコニアオールセラミックスに替えることをおすすめします」と提案されました。「人生100年時代の今、この先の人生は長い。当時30代半ばだった私は、どうせなら審美的に優れていて丈夫な歯で過ごしたい」。そう考えて、ジルコニアオールセラミックスを入れることを決断しました。
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事の始まりは銀歯が取れたこと
男性と比べて女性は、一生のうちに口腔トラブルが起きやすい時期が多いように思います。「思春期や更年期は女性ホルモンの影響で歯肉が炎症しやすく、歯周病になりやすい」と歯科医院や歯磨き粉のサイトなどで読んだことがありますし、「妊娠・出産中は虫歯になりやすい」という話も妊婦教室などでよく耳にしていました。妊娠中はつわりで歯磨きがろくにできなかったり、産後は新生児のお世話が大変で自分のケアが後回しになったりすることも、口内トラブルの発生に影響しているとのことでした。
かく言う私も、第1子妊娠中に左奥歯が虫歯になり、治療しました。最初は歯を削ったところに銀歯を詰めていました。しかし予後が悪く、歯茎のトラブルから歯周病に。銀歯も取れたため歯医者に行くと、「今後を考えると、金属であり体に悪影響があるとされる銀歯を作り直すより、ジルコニアオールセラミックに替えることをおすすめします」と言われたのです。
ジルコニアオールセラミックスって?気になる値段は?

ジルコニアオールセラミックスは、保険適用外。歯科医が「1本丸ごと替えると5万円、部分的に替えると3万円」と費用の説明をしてくれましたが、経済的な問題と耳慣れない素材に私は迷いました。しかし、私の銀歯のうち古いものは小学生のころに入れたもの。すでに20年以上は経過しています。銀歯の周りが虫歯になることもあり、せっかくなら昔はなかった新しい素材に替えてみるのも悪くないなと思えてきました。
さらに、歯医者でもらったパンフレットにあった「ジルコニアオールセラミックスは人工のダイヤモンドで、丈夫で見た目が良い」「銀歯と違って腐食しない」という説明が後押し。人生100年時代と言われている今、自分も今後数十年は生きることを考えて、強度があって虫歯になりにくく、金属アレルギーなどの心配のないジルコニアに替えようという決断に至りました。
これまでに5本分の銀歯をジルコニアオールセラミックスに替え、トータル23万円がかかっています。歯としての耐久性と虫歯のなりにくさ、銀歯を使わないことでの健康面を考慮すると、今ではそんなに高くない金額のように思えます。