
春になると花粉症のため、憂うつに。大好きだった春がつらい季節へと変わってしまってから31年目となる44歳にして、ある治療法のおかげでついに快適な春を過ごすことができました! 地道だけれど、気軽に続けられる治療法でまったく花粉を感じることなく春を過ごせた私の体験談です。
快適ですてきな春がやって来た!

私の花粉症歴は、中学入学と同時に始まりました。くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目・喉・耳の中までかゆく、大好きだった春の季節がとにかくつらい季節へと変わってしまいました。寒い冬が明けてこれからワクワクする春になるのにとにかくつらくて、用事がない日は外に出たくないと思うようになりました。
そんな春を迎えるようになってから31年目、私にかゆさを感じないうそのようなすてきな春がやって来たのです。テレビではいつも余計につらくなるから見ないようにしていた花粉情報を示す地図が真っ赤になり、病院でも「もう皆さんつらいと言って薬を飲んでいますよ」と言われても、私はまったく花粉を感じることがありませんでした。「うそでしょ?」と半信半疑に思うと同時に、「やったー!」と心の中で叫びました。
これは、花粉症を治したくて1年半かけて治療をおこなってきていた効果が表れた結果だったのです。
治療を始めたものの、効果が出なかった

その治療法は「減感作療法(舌下免疫療法)」と言って、月に1度病院で処方していただく「シダキュア」という薬を毎日舌下に入れ、アレルギー反応を弱めていくというものです。以前は液体の薬だったと聞きましたが、私が処方されたものはラムネのようなタブレットでした。
飲むタイミングは自分に合ったタイミングで良いそうなので、私は寝る前と決めました。枕元に置いておいて、ベッドに入るときに舌下に入れれば終わりです。あっという間に溶けてしまいます。近所のいつもお世話になっている内科の先生にこの治療法についてご相談した際、3年間毎日続けます……と言われたときはちゃんと続けられるか不安でしたが、実際慣れてしまうとまったく問題なく、毎日欠かさず飲み続けています。
私はある年の10月から治療を始めたのですが、薬を飲み始めて最初の1週間ほどはまるで花粉症の時期のように、かゆみとだるさが出ました。そのだるさもいつの間にかなくなりましたが、年明けの2月にはしっかりと花粉症の症状が出てきました。しかし、一緒に始めた当時高校生だった息子は、最初の年からまったく花粉を感じることなく春を乗り切ったのです。