
私は35歳を過ぎたころから、原因不明の不正出血に悩まされるようになりました。生理と関係のないタイミングで発生する微量の出血、原因がわからない症状に日々不安は募るばかり……。しかし、そのころ再開した不妊治療の中で、1つの原因へとたどり着くことになりました。
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排卵時出血と思いきや…

30代も後半になったある日、トイレに入ると、ちょっとした違和感に気付きました。なぜかトイレットペーパーに、うっすらとしたピンク色の血液がついていたのです。
このときまで出血といえば生理に関することと思っていたため、「きっと生理前の排卵期出血だろう」 と、あまり気にも留めず、トイレを後にしました。しかし、この日に不正出血が起こって以降、度々トイレットペーパーにうっすらとしたピンク色の血液が残るようになったのです。
初めは「タイミングが一定なら、排卵期出血や生理の初日だろう」と思い、記録を続けていましたが、そこに規則性はありませんでした。となると、思い当たる原因はなく、発生時期も頻度もバラバラ……。私は次第に、不安を抱えるようになりました。
ちょうどそんなとき、これまで休んでいた不妊治療を再開し婦人科に通院することにしました。不妊治療のこと、そして不正出血のことも相談すると、医師はすぐに内診をおこなってくれました。
「これでやっと原因がわかる」と、安心したのもつかの間……。「内診で見える範囲に問題はない」と医師から告げられました。むしろ、子宮はきれいで心配する必要なしとのこと。
すると、ここまで続いている不正出血の原因は一体何なのか、気になるばかりです。
子宮鏡検査で原因が判明

その後もしばらく不正出血が続いたまま、私は不妊治療を続けていきました。しかし、なかなか妊娠には至らず、体外受精へとステップアップすることになったのです。
人工授精と比べて、高度な治療が必要な体外受精。医師からは、受精卵を子宮へと移植する前に、念のため子宮環境を詳しく調べる子宮鏡検査をおこなうようすすめられました。
子宮鏡検査とは、胃カメラのように細いカメラを子宮の中に入れて、内部を直接観察するとのこと。医師によれば、これまでの超音波検査による内診などではわからない症状も、この子宮鏡検査で見つかることがあるというのです。
こうしてすすめられた通りに子宮鏡検査をおこなったところ、子宮の中にイボのような盛り上がっている場所があることがわかりました。それは「子宮内膜ポリープ」というものだそう。検査を終えると、「以前から相談を受けていた不正出血も、子宮内膜ポリープに関係している可能性が高い」という見解が示されたのです。