治療すれば治るのか
完治は難しい
「汗は交感神経が汗腺を刺激することで排出される仕組みになっています。そのため、まずは交感神経を必要以上に刺激しないということが大切になります。
飲み過ぎや食べ過ぎ、睡眠不足が交感神経を優位にしてしまうので、まずは食事内容や睡眠時間など生活習慣の見直しが必須と言えます。
バランスの良い食事や十分な睡眠を取ることで、自律神経が整うようになります。
それから、ストレスを解消することも効果的ではあります」(中村先生)
薬や手術などはおこなわないのですか?
「桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)や黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)という漢方を処方することがあります。
他にもイオントフォレーシスという電流を流して発汗を抑えるという治療法や胸部の交感神経を遮断するという治療法があります。
しかし、多汗症の方の悩みというのはとても深いものなので、できる限り患者さんが望む生活が送れるように治療法の選択と組み合わせが大切です」(中村先生)
まとめ
全身に汗がいっぱい出ると汗染みの目立つ服が着られなかったり、触れたものが汗で濡れてしまったり困ってしまうことがたくさんありますよね。汗の量が多くて悩んでいるという方は一度病院で相談されてみてはいかがでしょうか?
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
取材・文/ウーマンカレンダー