凝りをほぐすつもりが、筋肉を傷つけていた…
本来筋膜リリースは、アスリートなどが酷使した筋肉の疲れや張りを取ったり、ねん挫などの故障を防いだりするためにトレーニングの一環として導入されたものだそうです。日ごろから大した運動もしていない素人の私が筋膜リリースだけを突然取り入れたとなれば、筋肉が傷むというのもうなずけます。
筋膜リリースをする際には、
【1】強くゴリゴリしない
【2】1カ所に負荷をかけない
【3】骨や神経に当てない
【4】長時間おこなわない
ことが大事だと言われました。
特に、私が使用していたマッサージボールは、ローラータイプの物よりも1点に力が加わりやすく圧も強くなるので、力を加減しながら使用しなければならないとのこと。マッサージボールを選ぶ際にも注意が必要で、初心者は硬い物より柔らかめのボールから始めたほうが筋肉への負担が少ないそうです。
時間の目安は1カ所につき30秒ほどで、押したりもんだりするのではなく、じんわりと押し伸ばす感じでボールを当てると、筋肉の緊張や凝りが和らぐということです。そして、痛みが出たときは控えるようにと、注意を受けました。
まとめ
筋膜リリースは正しい方法でおこなうと、冷えやむくみが取れたり、自律神経が整ったりと、アラフォー世代の私にはプラスとなる要素が詰まっています。少しぐらい痛くても我慢して、痛いほうがほぐれている、効いている感じがするからと体重を乗せて圧を掛け過ぎていたのが今回の出来事の原因でした。
今後は適度な圧で、呼吸がスムーズにできる状態を目安におこなっていこうと思います。新しいことを始めるのはいくつになっても楽しいもので、それが自分の健康につながるのならばなおさらです。しかし、健康になるために始めても、体を壊してしまってはどうしようもないので、初心者向けの道具の選び方や使い方をしっかり下調べした上で始める必要があるなと痛感しました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長・医学博士)
整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』(アスコム)。
イラスト/サトウユカ