
尿漏れというと「高齢者」というイメージがあったので、自分にはまだ遠いことだと思っていましたが、ある日突然くしゃみをしたときにそれは起こったのです。実際にまだ自分がその立場になるとは思ってもいなかったのでショックでいっぱいでした。その後、更年期に尿漏れが起こることもあると知り、これはなんとか治す努力をしなければと考えたのです。
そこで漢方薬や体操など尿漏れに良いといわれている情報を探し出し実践しました。幸いなことに思ったより早く努力の成果が出たようで、あれから2年たった現在は尿漏れは起こらなくなりました。そんな必死に頑張った体験談をご紹介したいと思います。
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47歳、震えが来るほどショックだった

最近は生理用パッドだけでなく尿漏れパッドもたくさん売られていたり、テレビのCМでも見るようになったので、年齢とともに尿漏れに悩む女性は多いのだろうとは思っていたのです。しかし、47歳の自分の身に尿漏れが起こるとは夢にも思っていませんでした。それは前ぶれもなく、立った姿勢でくしゃみをしたときに起こりました。
そのときはとてもショックでしたが、数十分後にまたもや同じことが連続して起こったのです。どちらもちょっとだけの漏れでしたが、私にとっては嫌悪感を伴うショックな出来事でした。それからはトイレを我慢すると便器に座る直前でほんの少し尿漏れを起こすなど、2~3日に1回はそんなことが起こるようになったので、思わず尿漏れパッドも買ったほどです。
それでも更年期だから仕方ないと簡単に諦める気にはなれず、必死で原因や改善法を調べました。すぐにできる対策法を調べ、とにかくいろいろ実践し始めました。
できることはとにかく実践!私の尿漏れ対策

尿漏れの対策として、もちろん泌尿器科での治療も頭にありましたが、やはり自分の中でどこか認めたくないところがあったのだと思います。泌尿器科での治療は、自力で努力をしても効果が出なかったときの最後の手段と決めていました。そこでまず薬やサプリを飲もうと思い、ドラッグストアの話しやすい女性の薬剤師さんに相談したところ、「八味地黄丸(はちみじおうがん)」という漢方薬を勧められました。
どこかで聞いたことのある漢方薬でしたが、とにかく更年期などの尿漏れに良いと言われたので飲むことにしたのです。「40代の女性の3人に1人はおなかに力が入ったときに尿漏れしてしまう腹圧性尿失禁を経験しているといわれているのよ」と薬剤師さんから聞き、ちょっぴり救われた気分でした。
次にネットで調べた骨盤底筋を鍛えるストレッチも毎日おこないました。他にも例えばトイレのあとに便器に座ったまま肛門を締めたり緩めたり、座ったときにおしりから椅子の座面を吸い込むようにおしりを締めて数分そのままの状態にしているなど、できるだけ日常でも意識的に骨盤底筋を鍛えるようにしました。