
40代に突入したころのことです。当時の私は2人目の子育てに追われながら仕事もしていて、万年寝不足。常にオーバーワークでした。ある朝、突然手首に痛みを感じ、続いて指の関節も腫れてきて、グーパーと開いたり閉じたりするのも痛いほどに。大学のリウマチセンターで診ていただいたところ、診断は「加齢による可能性があります」とのこと。関節痛が膝や腰まで広がって、少しでも和らげたいとあることを始めてみたところ……。
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前ぶれもなく痛み出した関節
初めて関節に痛みを感じたのは40代前半。朝起きたら、突然手首に痛みを感じ、「ひねったかな」と首をかしげていたら、昼ごろには症状は改善。日中子どもを抱っこしたり授乳したり、手を使うことが多かったので「使い過ぎかな」と思い気にせずにいたら、あくる日も同じ手首に痛みを感じたのです。祖母がリウマチを患っていたころ、痛い痛いと言っていたことをふと思い出し、「もしかしたら私もリウマチになってしまったのかな」と思うくらいでした。
しばらく痛みが続いたため、リウマチを患っている友人に紹介してもらい、病院で診てもらったところ、「加齢に原因があるのかもしれないので、様子を見ましょう」とのことでした。加齢による関節痛は、高齢者になってからだと思い込んでいた私はびっくり。そこで関節の痛みの改善に何かできることはないかと自分なりに調べてみました。
関節痛と更年期はたしかに関係しており、まず痛みのメカニズムとして、関節の表面を覆っている軟骨を構成するたんぱく質(コラーゲン)がすり減ることで、関節の痛みや腫れなどが生じるようでした。さらに、コラーゲンの合成に必要な、女性ホルモンの1つであるエストロゲンが更年期に突入すると急激に減少し、コラーゲンも減少するそうなのです。関節痛は、更年期の主な症状の1つとして挙げられる理由がやっとわかりました。
関節痛が悪化。腰痛に悩まされる日々
加齢と関係していることを先生に聞いてからも、手首の関節の痛みは続きました。しかし今度は、腰痛や膝痛に悩まされるように。昨年あたりからは、「よっこいしょ」と言って勢いをつけなければ立ち上がれないほど痛みを感じるようになっていき、「これはまずい」と本格的に思うようになりました。
そんなとき、友人に腰痛について相談したところ、「バレエフィットネス」を紹介してくれました。バレエフィットネスは、もともとバレリーナが練習前におこなうストレッチで、寝ながらおこなうストレッチが多く、体に痛みのある人も無理なく続けられるとのことでした。
最初は体全体の緊張を緩めるようなストレッチをして、徐々にインナーマッスルを意識しつつ筋肉に働きかけ、可動域を広げていきます。ほとんどの動作をあぐらやマットの上に寝ながらおこなうため、狙った筋肉に刺激を与え、痛みのある箇所は調整しやすく、緩やかに少しずつ体を整えていくことができます。痛いところのある私には心地良く感じました。