
かわいがっていた猫の突然の死は本当に悲しい出来事でした。それから1年近くたっても落ち込みが続き、イライラすることも増えていったのです。年齢的なことも考えると、これは単なるペットロスではなく更年期の影響もあるかも知れないと思うようになりました。そんな状態を乗り越える過程で経験した失敗や、最終的に漢方薬で乗り越えることができた体験を紹介します。
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落ち込みはペットロスだけではなかった

はっきりいつからという境目はわかりませんが、「あれ? あれからずっとイライラしているなあ」と感じたのは46歳の秋ごろです。前年の秋に15年間家族の一員だった猫が急死したことから落ち込みが続くようになっていました。いわゆるペットロスだと思っていましたが、1年近くたっても落ち込みが続き、イライラすることも増えてきたのです。
年齢的に見ても、これは更年期と関係があるのではないかと考えるようになり、ネットで調べてみると更年期には家族の死やペットロスがきっかけで、うつ状態になるケースもあるということを知りました。
たしかにペットの死に対してだけでなく、いろいろなことに対して思考が後ろ向きになり、何かしているときでも急に気分が落ち込むことが増えてきたのです。そんな状態がとてもつらく、これが更年期の影響ならなんとかじょうずに乗り越えなければと思うようになりました。
失敗からたどり着いた漢方薬

更年期の影響で落ち込みが続いているならなんとか自分の力でしっかり乗り越えようと考えた結果、落ち込みを解決する方法をいろいろネットで検索していたときにスピリチュアルカウンセリングというものを知りました。
そして、もしかすると後ろ向きになりやすいマインドが前向きになるのではないかと思い、早速受けてみることにしたのです。しかし、実際にカウンセリングを受けてみると、私にとっては雲をつかむような内容が理解できず、期待したほど私の心の安定にはつながらなかったのです。結局私にはあまり合わないと感じ、それ以上のカウンセリングは続けませんでした。
その代わりに、小さいころから風邪のときに飲むなど慣れ親しんでいた漢方薬を飲んでみることにました。そこで今の状態に合う漢方薬はないかとドラッグストアの薬剤師さんに相談したところ、勧めてもらったのが「加味逍遥散(カミショウヨウサン)」という漢方薬でした。