更年期だからこそ人一倍入念なケアを
また、更年期と肌についても調べてみたところ、肌の弾力を保つ、水分量やコラーゲンを増やす働きのあるエストロゲンという女性ホルモンの分泌が、閉経前後にがくんと減少することがわかりました。これにより起こりうる肌トラブルは、シミ、シワ、たるみ。ここ数年で気になるようになったおでこの横ジワの原因は、エストロゲンの減少によるものなのだとわかりました。
美肌のママ友からの情報やネットから得た知識を基に、まず日よけグッズを購入しました。「多少の日焼けはしょうがない。こんなに外にいるのだから」と心のどこかで諦めていた紫外線対策をより強化することで、今までよりは焼けなくなっています。
また、こまめに水分を摂取すること、帰宅後すぐに鏡で肌の状態をチェックし、日焼けをした箇所を即冷やすことを心がけました。すると熱っぽくひりひりする感じがすっと引いたのと、その夜の保湿パックで潤いを与えたときに、その潤いが肌の中に入っていく感じがしたのに驚きました。ささいな変化だったのかも知れませんが、老け顔の原因となる乾燥について悩んでいた私には、とてもうれしい変化でした。ビタミンCのサプリに加え、毛穴の開きに効果があると言われている酵素洗顔、酵素ジュースも日々のケアに取り入れたところ、毛穴も少しですが改善が見られるようになってきました。
まとめ
「しょうがない」。そう思う気持ちは、老け顔への第一歩なのだと実感しました。「日焼けするのは外に出ているのだからしょうがない」「おでこのシワも更年期が原因なのだからしょうがない」そう思って諦めて努力を怠れば、努力し続けている人に比べたら肌にダメージがあるのは当たり前。
若いママたちのピカピカ肌と自分のカサカサ肌を見比べて、更年期だからしょうがないと思っていたことに気付き、それをプラスの一歩に変えることができました。更年期だからこそ、彼女たちと同じようにアンテナを張り、人一倍努力をして美肌を目指そう! そう決心して、毎日あの手この手で日焼けと戦っています。
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監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)
美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。