
出産、育児、家事にと奮闘する日々を過ごした30代は、ヨガインストラクターとしてヨガによって健康と体形を維持できました。ところが、40代に入ると生活習慣は変わっていないのに体力の低下とともに体形にも変化が……。そして、妊娠中にも経験したことがないむくみと便秘に悩むことに。20代、30代のダイエット法では効かなくなった40代の自分の体を受け入れ、意識改革をして臨んだダイエットの体験談です。
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40代で初めて感じた体の変化
最初に体の衰えを感じたのは、40歳になった年の健康診断で飲んだバリウム排出に苦戦した経験からでした。下剤を飲んでバリウムを排出するという行為を毎年当たり前にこなしてきたのですが、この年のバリウムはうまく排出できず1カ月ほど胃腸の不調が続く事態に。たまたまかもしれませんが、「40代から体のあちこちにガタがくるよ」と耳にしていた周囲の言葉を重く受け止めることになった経験でした。
また30代では多少無理をしても切り抜けられたことも、40代では「以前はできた」という経験からのギリギリラインとなり、「なんかだるい」「疲れが取れない」という日々が増えていきました。特に脚の疲れが取れず、血流が滞っているような重だるい感覚がやっと「むくみ」だとなんとなく気付いたのは数年たってから。
さらに毎日快調だった便通が滞るようになり、おなかも常にポコッと出ている始末。むくんだ脚は太く見えるようになり、おなか周りにもぜい肉が……。このように徐々に体形が崩れていき、“ぜい肉のないスレンダーなヨガインストラクター”はどこにもいなくなっていました。
人生最大の体重にショックを受け…
20代、30代におこなっていた置き換えダイエットや糖質制限ダイエットを試みましたが、体重は元に戻っても体形が戻りません。しかし、コロナ禍の影響で週3回開催していたヨガ教室をお休みに。人に会わない生活は日常の運動が十分ではないことに加えて「いつか元に戻る」という根拠のない自信によって、自分の体形を見ないふり、気付かないふりをするにはうってつけでした。
そんな中、コロナ禍でもできるオンラインレッスンを開催したことが、現実と向き合うきっかけをもたらすことに。その日はゆったりヨガウエアではなくぴったりスキニーをはいていたため、画面に映った自分の太ももの余分な脂肪を視覚でハッキリと認識できたのです。
「わかってはいたけど、ここまでとは」とショックを受けた私は、これではいけないと一念発起! 今まで避けていた体重計に乗り、約5㎏増量という人生最重量の現実を知って愕然としたのでした。
そして今までと同じダイエット法ではダメなんだと、どこか他人事だと思っていた「加齢」について考え始めました。なぜ脚がむくむのか、なぜ便秘になるのかをネットで調べてみると、女性ホルモンや筋力の低下によって血行やリンパの流れが悪くなることが原因であるようでした。自分の体も年齢とともに変化し、若いころのように思う通りにはいかない、年齢に合わせたケアが必要なんだと痛感しました。