
骨盤底筋体操を習っている先生から、「座った状態でおこなう呼吸法を試してみて! 肋骨が閉じて、ウエストがくびれるから」と言われました。
まさか呼吸するだけでウエストが細くなるなんてうそでしょ? と半信半疑だったのですが、試してみたところ、2週間でずんどう体形だった私のウエストにくびれができました。その詳細をお伝えします。
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肋骨が開いたままだとずんどう体形に体調不良も

肥満による尿漏れを防止するために始めた骨盤底筋体操でお世話になっている先生から、肋骨の開閉を意識して呼吸をすると、ウエストが細くなると聞いた私は、その理由が知りたくて、ネットなどで詳しく調べてみました。
肋骨は胸部や内臓を覆うようについている左右12本ずつ、計24本ある骨で、内臓を保護する役割があるそうです。ただ現代人はその肋骨が開きっぱなしで、本来肋骨が支えるべき内臓が垂れ下がった状態にある人が多いとか。
猫背で姿勢が悪かったり、デスクワークやスマホの使い過ぎで姿勢が固定されていたり、ストレスで体が緊張して強張っていたり、要因がいくつかあるようです。それらにより、肋骨が開いた状態で周辺の筋肉も固まってしまうため、ウエストが横に広がり、くびれのないずんどう体形に見えてしまうそうなのです。
さらに、見た目の問題だけでなく、呼吸が浅くなってしまうため、全身の血の巡りも悪くなって疲れやすくなり、代謝も悪くなって太りやすくなってしまい、冷えやむくみ、肩凝り、不眠、消化不良をも引き起こしてしまうのだとか。これは試してみる価値があるなと思い、座った状態でおこなう呼吸法を実践してみることにしました。
座った状態で呼吸してみたら

骨盤底筋体操で習った呼吸法と、肋骨についてのネット等の情報を確認するために、肋骨の位置を探すことから始めました。
姿勢を正して椅子に座り、横から胸の下あたりを触ってみると骨があることがわかります。反り腰にしたり猫背にしたりして、肋骨の開き具合を確認してみると、どちらの体勢にせよパカっと肋骨が開いていたのです。
次にしっかり狙い通りの場所に息を入れるために、体の各部分を意識して呼吸してみました。
最初は息を吸っておなかを膨らませます。いわゆる腹式呼吸です。
次いで息を吸いながらおなかと脇腹の両方に空気を送って膨らませるようにします。次からはおなかを平らにしたままの胸式呼吸に切り替え、息を吸って脇腹と肋骨だけに空気を送るよう意識して膨らませます。
今度は肋骨だけに吸った息を送って膨らませ、次いで肋骨と背中に吸った息を送り込んで膨らませます。空気を送りたいところに手を当てながら息を吸うことで、膨らんだことがわかります。また、鏡を見ながらおこなえば、肋骨や脇腹が膨らんだことが視覚的に確認することもできます。
最後は肋骨の開閉を確認するために、肋骨に手を当てながら息を吸い、肋骨部分に空気を送って横に膨らませるように開きます。息を吐くときは、肋骨部分にためた空気を口から吐き出しながら、肋骨を体の中心部に向かって閉じるようにします。
この一連の呼吸法は、猫背や反り腰になってしまうと、肋骨の開閉がじょうずにできなくなるため、壁際に座って背中を全面壁につけることで、姿勢を正しておこなうのです。驚いたことに、単に呼吸をしただけなのに、翌日、胸の辺りに痛みがありました。