
30歳ごろ、生理不順やホットフラッシュといった若年性更年期障害を経験。そして40代で再び生理周期が体調によって変化し、2カ月以上ないことも。そんな状態が半年ほど続き、更年期を疑い始めました。
調べ始めた更年期の治療の中でも特に気になったのは、生理不順を改善するホルモン補充療法。なぜ私が治療を選択したのか、そしてホルモン補充療法とはどのようなもので、どのような効果が得られたのかを紹介します。
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42歳でホルモン補充療法をスタート
42歳のときに健康診断で生理が不順と医師に伝えたところ、ホルモンバランスが乱れていると言われました。また45歳までに閉経をすると、今後の生活にも影響するので一度きちんと検査をしたほうが良いとのこと。後日、私は婦人科を受診し、血液検査の結果からホルモン補充療法をすすめられました。
生理不順を改善するためのホルモン補充療法は大きく分けて3種類ありました。「経口剤」「貼付剤」「塗布剤」の3つです。経口剤は胃や腸、肝臓を通して薬が体内に入るので、胃腸や肝臓の調子が悪い人は使用できない場合があり、貼付剤と塗布剤は薬剤シールやジェルを直接皮膚に貼るので、肌がかぶれやすい人は医師と相談しながら使用するそうです。
治療を進めるにあたり、私が選んだのは下腹部にシールを貼るタイプ。3日間ごとにシールを貼り替えるという方法です。シールを貼り替えるタイミングを忘れなければ、放っておくだけなので簡単でした。何カ月もシールを貼るため、肌が特段弱いほうではありませんが、かぶれや赤みなどの肌トラブルが生じるかもしれないという不安はありましたが、一度もそういった経験はありません。
ホルモン補充療法で生理不順が改善
ホルモン補充療法にはさまざまな種類がありますが、私は閉経前の生理不順の治療だったためエストロゲンとプロゲステロンを併用して投与しました。治療中に起こる症状としては、閉経している場合はプロゲステロン(黄体ホルモン)を投与することにより、生理のような出血があるといいます。一方で閉経前の生理不順の場合は生理の可能性もあり、排卵もあるとのことです。薬剤シールを貼ってから2週間ほどで私は生理が来ました。
その後、定期的に薬剤シールを貼ると生理不順が改善し、毎月生理が来るようになりました。またホルモンを補充するのでアンチエイジング効果も期待でき、肌や粘膜の萎縮を抑える効果もあるそうです。
ホルモンは体にとって大切な役割をしているとよく聞きますが、ホルモン補充療法は「ホルモンが減少することで生じるさまざまな症状を改善する」といった効果があり、まさにその通りと実感した治療でした。