40代、いつの間にかぽっこりおなかに!原因と対策を考えてみた結果【体験談】
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ダイエットに油は禁物というのは、もはや過去の話。健康や美容に関心の高い人は、油をじょうずに選んでダイエットや健康管理に活用しているといいます。そこで、どんな油が健康や美容に効果的なのか、また、どのように取り入れると良いのか、ご自身も油を積極的に取り入れている、美容・アンチエイジング専門医の黒田愛美先生に聞きました。
教えてくれたのは…
監修/黒田あいみ先生(Zetith Beauty Clinic 医師)
美容外科、美容皮膚科、予防医学(栄養療法)、アンチエイジング専門医。Zetith Beauty Clinic 、東京美容外科沖縄院にて勤務。トライアスロン日本代表の経歴を持ち、⾃分がアスリートであることも⽣かしつつ、美と健康のスペシャリストとして「中からと外からの美と健康」を信念に、外から(美容医療)だけでなく、中から(分子栄養学、予防医学)の美と健康の権威として多くの文化人、芸能人、アスリートからの信頼も厚い。著書に、「中田敦彦のYouTube大学」でも紹介された「アスリート医師が教える最強のアンチエイジング」(文藝春秋社)がある。
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同じ油でも、ダイエットに良い油と悪い油があると黒田先生は言います。まず、悪い油とはどんなものでしょうか。
「ダイエット中に特に控えたいのは、オメガ6系オイルとトランス脂肪酸です。オメガ6系オイルとはコーン油、大豆油といったいわゆる“サラダ油”に代表されるものです。体内で作ることのできない必須脂肪酸でエネルギー供給源として必要ですが、厚生労働省による成人摂取基準は8g※。しかし、現代日本人の食生活ではとり過ぎの傾向があります。
一方、トランス脂肪酸は肥満の原因となるだけでなく、海外では心血管疾患など健康被害も報告されています。 マーガリンやショートニング、ファットスプレッドなどを使った加工食品のとり過ぎには注意が必要です」(黒田先生)。
それではなぜ、 オメガ6系オイルとトランス脂肪酸は太る原因になるのでしょうか。
「体内に取り込まれたオメガ6系オイルやトランス脂肪酸は一度分解され、脳や体を動かすエネルギーとして変えられます。しかし過剰に摂取すると、エネルギーとして消費できない分は中性脂肪に変えられ、体内に蓄積されてしまいます。
そして、オメガ6系オイルやトランス脂肪酸は消化・吸収率がとても高いので、食べたら食べた分だけ消化され、吸収されます。つまり、中性脂肪が体内に蓄積されやすいのです」(黒田先生)。
※日本人の食事摂取基準(2020年版)より。n-6系脂肪酸(オメガ6系オイル)の食事摂取基準は30~64歳の女性の目安量は8g。
それでは、どんな油を選ぶと良いのでしょうか。黒田先生はブログなどで、えごま油を積極的に摂取されている様子を掲載されています。
「えごま油はオメガ3系オイルの一つで、いろいろ種類がある中でも含有量が多いとされています。オメガ3系オイルにはα-リノレン酸という成分が含まれており、脂肪の蓄積予防、体内の炎症を抑える、腸内免疫を整える、血液をサラサラにするなどの効果があります」(黒田先生)。
α-リノレン酸とはあまり聞き慣れない成分です。どのように脂肪蓄積を予防するのでしょうか。
「脂肪細胞には、 白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類があります。白色脂肪細胞は脂肪を蓄積する作用があり、 褐色脂肪細胞は脂肪を燃焼する作用があります。
この白色脂肪細胞が “ベージュ化” すると褐色脂肪細胞と似た働きをするとされているのですが、α-リノレン酸は、白色脂肪細胞の“ベージュ化”を促進するとされています。つまり、脂肪を蓄積することを防ぎ、燃焼しやすい体にしてくれるのです」(黒田先生)。
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