痛みは治まるどころか
歯科医の話に納得し、診断をすんなり受け入れた私。たしかに「歯磨きもしているし虫歯ではない、先生が言うように歯を食いしばり過ぎているのだろう」と信じきっていたのです。
また、「育児を頑張っているからこその痛み」と、歯科医が言ってくださったことに「心に寄り添ってくれるいい歯科医!」という思いを強く抱いていました。
しかし、日を追うごとに痛みは増すばかり……。常に痛い状態が続くようになり、とても1週間程度で治るとは思えませんでした。
私のそんな様子を知った近所に住む義母が、「その痛みは普通じゃないよ! やっぱり虫歯では? 試しにお父さんがいつも診てもらっている歯科に行ってみたら?」と、義父が通う歯科を勧めてくれたのでした。
初めは信頼している歯科医の顔がよぎり、すんなり受け入れられなかったのですが、あまりにも痛いため義母の勧め通り、義父が通う歯科を予約。早速受診したところ、エックス線撮影のほか、丁寧に診察してくれました。
その結果、驚くべきことに虫歯が判明! しかも神経にまで達していたため、神経を抜くことになるという驚きの結果でした。
幸いにも自分の歯を残して治療が可能とのことで、そこには安堵しました。
まとめ
かかりつけの歯科医は話しやすかったがために、「この先生の言うことなら正しいだろう」という意識が働いていたようです。よく思い返せば、かかりつけの歯科医もエックス線の写真を見て「若干、怪しい気もしますが……」と呟いていました。判断が難しい箇所だったのかもしれません。
他の歯科医に変えるのは、なじみの歯科医を裏切っているように思えて躊躇(ちゅうちょ)してしまいましたが、大切なのは自分の体。今回は、義母の提案を受け入れたことが功を奏したのです。体に不調が起きたときは他人の意見も聞き入れ、広い視野をもって病院選びをすることが大切だと思わされました。
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※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)
川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。
イラスト/サトウユカ