義母「他人のあなたは留守番で」家族旅行で私を置き去りにした義母に大事なことを教えてあげた結果
家族旅行をすることになった私たち家族。しかし旅行当日、義母は出発時間を偽り、私だけ置いて旅立ってしまいました。「あなたは留守番に決まっているでしょ」と意 …
ウーマンカレンダー woman calendar
遠方にある他県の実家では80代の実父が入院、同じく80代の実母がひとり住まいに。少しでも助けになりたいと、5日間の帰省を予定していたところ、前日になり、同居している、これまた80代の義母が転倒し、歩けない状態に。同居嫁の私、さあどうする?
★関連記事:
私の実家は車でも電車でも片道10時間はかかる遠方。父が半年前に入院してからというもの、1人暮らしとなった母は何かと不自由しているようでした。私は夫の家に義親と同居、農業も勤めもあるため、なかなか実家に帰ることができませんでしたが、農繁期が過ぎてしばらくして、ようやく5日間の休みが取れました。雪模様の予報だったので、単身自家用車での移動は諦め、今回は電車で帰省することに。
事前に荷物を先に送ったり、留守中こちらの家で不足しそうな日用品を買っておいたりして、慌ただしく準備を整えました。ところが、帰省前日の夜、思ってもみなかったことが起こりました。同居の義母が外出先から帰ったものの、様子がおかしいのです。部屋に戻ろうとするのに、うまく足が運べていません。
「……実は、外出先で転んでしまってね。だんだん歩けなくなってきたわ」
日ごろからひとりで外出することには反対気味だった夫の前で、言いにくそうに話す義母。確認すると義母の左膝は見事に紫色に腫れていました。夫はため息をつきながら義母の顔をのぞき込んでいました。とりあえず、その晩は、私と娘が両側から抱えて義母をトイレに連れて行くなどして対応しました。
翌日は日曜日で病院は開いておらず、翌月曜日に過去に腕の骨折でお世話になったことのある病院を受診することに決めました。
しかし、夫は外せない仕事があり、病院には行けないと言います。近くに住む義姉も、急には仕事のシフトを抜けれず、付き添いは難しいとのこと。私はちょうど帰省のためにスケジュールを空けていましたので、帰省を取りやめれば対応可能な状態でした。誰にも「帰省はやめて」とは言われませんでしたが、同居嫁の私が義母に付き添うことは自然な流れのようでした。
義母とは結婚以来同居生活20年の長いお付き合い。嫁姑で考え方の違いはいろいろあるけれど、子育てへの協力などお世話にもなってきました。また今回、私の実家のほうは不安はあるものの、そう急を要しているわけではありません。
迷った末、私は実家の母へ「急に行けなくなった」と事情をメールで送りました。「大変だね。こっちは大丈夫。来なくていいよ」と、SNSに不慣れな実母から短い返事が送られてきました。帰省を中止したことを夫に告げると、「えっ、中止したの? すまないね、こんな迷惑掛けちゃって」と気まずい様子でした。
月曜日。歩けない義母をどうにか車に乗せ病院へ。即入院、数日後に手術と決まり、私は必要な手続きを済ませ書類を整え、義母の意向を聞きながら、家や店や病院を行き来して入院支度をしました。
その夜。夫に手術の予定日時と術後に医師から説明があると伝えると、「そっかー。でもその日は仕事で無理だな。今日もあれこれ忙しくてさ。あなたがいてくれてよかったわ」と。このひと言を聞いたとき、私の中で、感謝されても困るという思いが膨らみました。
そこで私は、ゆっくりと夫に話しました。
「私、いろいろ協力はするつもりだけれど、メインの介護者は実子のあなただよ? 自分の親のことなんだよ? 仕事の都合とか言ってたら、ずっと仕事は忙しいわけだし、いつまでも何もできないんじゃないかな。命に関わらないとは言ってもお義母さんにとっては『手術』なんだし、きっと、わが子に来てほしいって思ってるはずだよ」
嫁としてできることには限界がある、そう思ったことを夫にぶつけてみました。
「私の実家も老々介護だし、今回はこっちに残ったけれど、もしどっちも大変という状況になったら、私は実家を選ぶからね。こっちのことはあなたに任せるつもりだから、そのつもりで」
夫は自分が親の介護の当事者だとやっと実感してくれたのか、義母の手術の日、職場での都合をつけ有給休暇を取得。ストレッチャーに乗って手術に向かう義母に寄り添い、「心配だから、頼むから、今度からもう無理はしないでな。ともかく今は手術・リハビリ、頑張って」と丁寧に声を掛けていました。義母は「忙しいのに来てくれたの、ありがとう」と、本当にうれしそうな顔をしていました。
「義親の介護の主役は実子である夫。私は妻としてサポートをする」「私の実親に何かあれば、私も実子としてできる限りの介護をしたい」と、今回私が夫にハッキリ伝えたことで、夫婦それぞれ親の介護へ向けて、心構えが進んだ気がします。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
私は長年ワンオペで義母を介護してきました。負担が大きいと何度も夫に相談しましたが、彼は無関心。協力してくれたことはありませんでした。そうして10年が過ぎたある日、義母が他界。「母さ...
続きを読むインスタグラムやブログで家族の話をつづっているおーちゃんによる50代の日常を描いたマンガ。 アラフィフのおーちゃんには、70代と80代の両親がいます。そんな両親は夫婦として58年間...
続きを読む私は50代後半の元バリキャリ。たまった資産を元手に現在は退職し、山で隠居生活を満喫中です。さらに、1人息子の結婚が決まって胸をなで下ろしました。ところが、会社で知り合ったという嫁に...
続きを読む私は5歳の息子と夫と3人暮らし。飲み会ばかりで家族のことは二の次という夫に不満が募っていたある日、私と息子が同時に高熱を出してしまいました。夫に体調不良を訴えてSOSを出したのです...
続きを読む34歳OLのさなさん。人並みに恋愛経験を積んできたはずが、この年齢まで独身。焦りを感じていたある日、理想の男性と出会うのですが……。「普通」に幸せになりたいだけなのにどうして自分だ...
続きを読む家族旅行をすることになった私たち家族。しかし旅行当日、義母は出発時間を偽り、私だけ置いて旅立ってしまいました。「あなたは留守番に決まっているでしょ」と意 …
跡継ぎとなる男の子への過度な期待を持つ義両親。娘を出産したときにかけられた義両親からの衝撃の言葉は、今でも忘れられない記憶となっています。 ★関連記事: …
新卒の女性社員が入社しましたが、半年たっても仕事の成果が出ず、私は教育係として指導することになりました。ロールプレイングを通して営業の練習をさせようと計 …
若いころからサウナに行っても汗ひとつかかないくらいの代謝の悪かった私。手足の先が冷え、目の下のクマも目立つなど血の巡りも良くないと感じていました。運動経 …
次男を出産するにあたり、義実家にお世話になることにしました。長男のときの実家への里帰りと比べ、育児に専念できる環境に喜んだのもつかの間。滞在を快く迎え入 …
人気マンガ家・イラストレーターの和田フミ江さんがステキなおばあちゃんを目指すマンガ連載「ときめけBBA塾(ばばあじゅく)」。かむ力が、人よりも強すぎるこ …
子どもと公園に出かけるたびに、どんぐりや木の実を「宝物」と呼んで拾っては、持ち帰るのがわが家の恒例でした。そんな折、ある悲劇が起きたのです……。 ★関連 …
40代後半に突入した私は、夕方になるとふくらはぎが重だるくて、早くお風呂に入りたいと思う毎日。しかし、実際にお風呂に入れるのは家族の中で最後なので、疲れ …