孫から届いた「ばあば、出てきちゃダメ」の震える声。かくれんぼ中の異変から孫を守った私の決断
現在50代の私は、息子夫婦の離婚をきっかけに、孫のB子(当時小学3年生)を息子と一緒に育てることになりました。離婚後しばらくして、B子の表情が暗かったり …
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私が中学3年のときに親が離婚し、海外赴任する父親と一緒に渡米。その後日本に帰国し、就職を果たしました。さらにこのたび、数年付き合った彼女と婚約することに。相手方の両親にあいさつに行ったのですが、彼女の一族は医者ぞろいだったのです。
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私の婚約者の家は、曽祖父の代からずっと医者。1人娘の彼女も子どものころから、医者になるべく育てられてきたのだとか。特に義母は家系にこだわり、娘婿にも医者を希望しているそうなのです。
「え、俺、ただの会社員だよ」と心配になったのですが、彼女は、「私は医者になってやったんだから、もういいでしょ。自分で選んだ結婚相手の職業くらい妥協させる! ただ、申し訳ないけれど、顔合わせで失礼なことを言うかも……」と言います。
「お義母さんは、変な男に引っかからないか心配なんだよ」と返したのですが……。
数日後の顔合わせにて。家に上がり、あいさつを済ませるやいなや、なんと私は彼女の母親に追い出されてしまったのです。仕方なく、母親をなだめるため実家に残った婚約者にメッセージを送信しました。
「俺だけ追い出された……。お義母さん、俺のことを『中卒底辺』って言っていたよね?」
「ごめん……。母がおいっ子にお小遣いを渡してあなたのことを調べさせたらしくて。学歴の記録が中学卒業までしか出てこなかったんだって……」
なるほど、そういうことなら、それはたしかに事実です。「人にはいろいろ事情があるし、学歴なんて関係ない。なのに全然話を聞いてくれなくて、もうお母さんとの和解は無理……」と嘆く彼女に、私は時間をかけて説明すると約束しました。
その翌日、1人で憤慨している義母から、怒りのメッセージが送られてきたのです。
「中卒のくせにうちの娘と結婚なんて許さないわ!」
「うちは医師家系なのよ?!」
「確かに中卒ですね」
「日本では」
説明もさせてもらえない剣幕に、私は淡々と答えるしかありませんでした。義母は一瞬ひるんだ様子。そう、父の海外赴任についていった私は、アメリカで高校と大学に通っていたのです。日本の学歴が中学校で終わっていたのはそのため。「今は外資系企業で働いています。ちなみに年収を気になさるなら、1000万を超えています」
義母からの返信が途絶えたので、私はもうひと言付け加えることに。
「さらについでに、俺の父はアメリカで外科医をしています。日本の医大にも客員教授として呼ばれるなど、業界ではかなり知られている存在です」
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