「歩けなくなる?」何もない場所でつまずき横断歩道で転倒。整形外科で判明した筋肉の意外な真実
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2つ離れた弟とは、小さなころはそれなりに喧嘩もありました。しかし、お互いに大学生になったころから一緒に買い物に行ったり食事をしたりしており、周りからも「仲良しだね」と言われるきょうだいでした。そんな弟との仲が崩れたのは親の介護の真っただ中。ささいな出来事であっさり関係は崩れてしまったのです。そんな私の体験談を紹介します。
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私と弟に最初に親の介護問題が降りかかったのは、私が35歳のとき。私は結婚して地元を離れていました。母が脳梗塞(のうこうそく/何らかの原因で脳の血管が詰まり、血液がいかなくなって脳が壊死してしまう病気)で倒れ、その後、うつ病を発症したのです。
両親は2人暮らしだったので、最初は父が主に母の面倒を見ていました。幸運にも体にまひは残っていなかったものの、まれに自傷行為をする母からは目が離せず、父だけでは面倒を見切れない状況に。思うように動けない私の代わりに、地元を離れていた弟が実家近くに引っ越しをして、仕事をしながら面倒を見てくれていました。
そんな矢先に今度は父にがんが見つかります。手術をして家で療養生活を送っていたのですが、残っていたがんが転移し、家では生活できなくなりました。入院せざるを得なくなり、母はひとりで生活することに。うつ病の症状を服薬で抑えながら、さまざまな介護サービスを使って、母はなんとか家で生活できる状況です。
弟は時間を割いて、父と母のそれぞれの様子を見に行ってくれました。弟の家は子どもが生まれたばかり。仕事と育児に追われて、ただでさえ忙しいなかよくやってくれていました。
一方、私は子どもが4人に増え、ますます忙しい毎日を過ごしていました。義両親も遠方のため、夫と2人で仕事と家事、育児をこなしていました。弟が仕事を休めないときには父の手術説明を聞きに行ったり、転院に付き添ったりしていましたが、私が住むのは地元から車で2時間半~3時間の場所。自分の親のことだから頑張らなくてはという気持ちはありましたが、4人の育児に追われている状況、両親の介護が加わるのは、正直かなり大変です。
そんなとき弟から「お父さんが乗っていた車を妻の両親が欲しいって言っている。いろいろお世話になっているからあげることにした」と電話があったのです。父はとても運転できない状況ですが、私には何か引っかかるところが。でも、そのときは気持ちをうまく言葉にできない気がしたので、「そうなんだ」と聞き入れました。
しかし、その後もモヤモヤが治まりません。「お父さんが買ったものを、なぜ義理の親とはいえ他人にあげるのか」「走行距離も多くないし、まずは査定に出してからでは?」「お父さんの了承は得ているのか」「なぜ私になんの相談もなく決めてしまったのか」と頭の中をいろいろな考えがグルグルしました。
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