孫から届いた「ばあば、出てきちゃダメ」の震える声。かくれんぼ中の異変から孫を守った私の決断
現在50代の私は、息子夫婦の離婚をきっかけに、孫のB子(当時小学3年生)を息子と一緒に育てることになりました。離婚後しばらくして、B子の表情が暗かったり …
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私は、実の娘が育児を放棄した孫と一緒に暮らしています。同居を始めて8年、孫娘は、すくすく良い子に育ってもう13歳。一方の娘といえば、ろくな生活をせず、困ったときにお金を無心しては暴言を吐くばかり。孫にはかわいそうですが、親不孝者の娘に冷めた気持ちでいた私ですが……。
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私は長年、孫娘を育ててきました。私の娘が実の母親ですが、離婚して育児を放棄し、奔放な恋愛と無責任な生活に没頭していたから……。私が仕事で日本を離れていた間に、なんと孫娘を置いて出ていってしまったのです。
今では孫も13歳になり、2人での生活も落ち着いていますが、時折ふらっと現れてはお金を無心してくる娘に、孫もどうしてよいかわからない様子です。
そんな困りものの娘が、ある日、「お母さん一生のお願い! 500万貸して!」と臆面もなく懇願してきました。私は心の底からあきれ返るばかり。
何一つ成長していない——そう思ったのです。しかし1週間後、娘が涙声で謝り、「この間はごめん。伝え方を間違えた。お金じゃなくて、少しだけ私に時間をくれない? お母さんと娘と、家族としてやり直したいの」と誘ってきました。行き先はまさかのキャンプ。
娘がお金以外のことを私に求めてきたのは初めてでした。「変わりたい」と言うその言葉を、一度は信じてみようと思ったのです。
キャンプ当日。私は久しぶりに娘と語り合いたくて山に入りました。
しかし娘は、「山奥に温泉がある」と言って、人通りの少ない山道に私を案内しました。「ここを登れば温泉に着くから、私は荷物を取りに車まで戻るね」と言い残し、娘は一度その場を離れました。しかしなかなか戻ってこず、私は不安になってしまいました。
しばらくして、孫が電話口で泣いていました。私が通話に出たのにも気付かずに——。
「おばあちゃん、寂しいよ…」
「会いたいよ」
「今から会いに行くわよ!」
「えっ、会えるの!?よかった……」
返事をしようとすると、こう言ったのです。「もう会えないかと思ってた……」
私はビックリして叫びました。山中で登山客に道を教えてもらい、無事に下山した私は、「私は大丈夫だよ! どうしてそんなことになっているの?」と尋ねると、「だってママが……」と言うのです。
どうやら娘は私の行方を把握していないふりをして、孫に「おばあちゃんは山で迷ったまま戻ってこないかもしれない」と話していたようなのです。
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