夫「カーテン開けないで」朝の光をめぐる小さなすれ違いが呼んだ、思いがけない夫婦の変化とは
目次 1. 夫のひと言に固まった朝 2. 私にとっての日差しの意味 3. 譲れない価値観の違い 4. まとめ 譲れない価値観の違い 夫にとっては服の色が …
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体力をつけるために日々歩いたり走ったりするも、回復するどころか、どんどん体力がなくなっていきます。少し動いただけで息が上がり、脈が早くなります。上司に報告をするために話そうとしても、上司の部屋へ移動しただけで、まるでマラソン後のように息が上がり、途中でつまりながらしか話すことができません。
階段では、足が鉛のように重く感じ、手すりにつかまりながら一歩、一歩と踏みしめないと上れません。なんとかしないといけない、自分に負けてはいけないと、体力をつけるために毎日昼休みにウォーキングをしたりしました。周囲の人に聞いて、体に良いサプリや健康食品も試しました。しかし、そんな努力とは裏腹に、どんどん症状はひどくなっていきました。
なんでもないようなことで、脈がものすごく速くなるようになりました。びっくりしたとかでもなく「あ、そうだ」と何か思いついただけでも、バクバクと全力疾走したような脈になるのです。毎日、胸が苦しくて苦しくて仕方ない。運動したわけでもないのに、脈拍が180近くなることもありました。
「もしかして、心臓が悪いのかも?」そう思い、思い切って心臓の検査を受けてみることにしました。
循環器科を受診し、24時間心電図などひと通りの検査をした結果は「心臓に異常なし。ただ、血液検査でT3、T4(甲状腺ホルモン)に高い数値が出た」とのこと。甲状腺ホルモンが多く出ていると、24時間フルマラソンをしている状態で頻脈となり、心臓に負担がかかるとのことでした。バセドウ病が疑われるため、大学病院への紹介状を書いてもらいました。
ネットで調べてみると、バセドウ病特有の症状の中で、突眼と甲状腺肥大以外のすべての症状が当てはまっており、驚きました。中でも、冷え性で寒がりの私が異常に暑がりになっていたり、手が震えるため、よく物を落としたりこぼしたりするようになっていたり、便秘なのに排便回数が増えたり、足のむくみで正座が長時間できなくなったりしたため、ふに落ちたという感覚でした。
翌週、大学病院での検査結果は、甲状腺ホルモン(T3)が正常値の約10倍、甲状腺ホルモン(T4)が正常値の約8倍ほどと高すぎるため、甲状腺刺激ホルモン(TSH)がほとんど出ていないとのことでした。
さらに精密検査により、バセドウ病との診断を受けました。
原因がわかり、対処方法が見つかり安堵はしましたが、薬を服用し始めたからといって、すぐに症状が治まるわけでもありません。朝食後に2種類5錠の服用です。無理な運動はしないようにとのことでしたので、ウォーキング、走る、重たいものを持つなど、心拍数が上がることをするのはやめました。2週間に1回、通院でほぼ1日がつぶれます。自分の病気と向き合う毎日でした。
夜中に足のすねがつってひと晩中苦しんだり、朝起きたとき、かかとが痛くて足がつけず、歩けないこともありました。夜胸が苦しくて眠れず、横になれずに座ったまま朝を迎えることもあり、胸に刺すような痛みが走ることも多かったです。
それが服用のおかげで、徐々に数値が落ち着き、症状も少しずつ改善していきました。半年ほどで通院は月に1回、薬の量も3錠となり、9カ月後には正常値まで落ち着きました。現在は3カ月に1回の通院で、2錠の投薬治療を続けています。
相変わらず階段は苦手で、足が鉛のように重たく感じます。日差しに異常に弱く、日傘が欠かせなくなりました。でも、少しであれば走ったりもでき、普段通りの生活を過ごすことができるようになりました。不定期に胸が苦しくなり、夜横になれないこともありますが、おおむね元気に過ごすことができています。
「負けず嫌い」な性格から、体調不良を体力の衰えや「気力」の問題だと自分に言い聞かせ、体からのサインを見過ごしてしまいました。特に私の場合、バセドウ病の典型的な症状とされる突眼や甲状腺肥大がなかったため、診断が遅れました。
医師から、診断がつかないまま以前のように運動を続けていたら心不全のリスクがあったと聞き、「根性」だけでは乗り切れない体の不調があることを痛感しました。
体からのサインを精神論にすり替えず、客観的に見つめ、早期に専門家の診断を仰ぐことの重要性を、この体験から学びました。病気と向き合い、治療を続けることで取り戻した「普段通りの日常」に、今、心からのありがたさを感じています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
著者:金山あきこ/40代女性。負けず嫌いで、若いころから仕事に明け暮れてきた。40歳を境に、突然体が思うように動かなくなり、悩み、苦しむ。 病気になって初めて、健康のありがたさを実感。
マンガ/しおみなおこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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