「今すぐ出社しろ」在宅勤務を理由に叱責する課長。虚偽の指示と不適切操作が明るみに出た結果

私はIT企業で係長を務めています。部下にも恵まれ、業務にもやりがいを感じながら、忙しくも充実した日々を送っていました。しかし、直属の上司であるA山課長とは、なぜか最初から関係がぎくしゃくしていました。特別に対立する出来事があったわけではありません。ただ、私が評価される場面が増えるにつれ、課長の態度が徐々に厳しくなっていったのです。後になって振り返れば、立場を脅かされることへの不安があったのかもしれません。

★関連記事：重病で療養中の私を突き放した妻…病気と向き合う私の裏で、妻がしていたことを知った日

在宅勤務をめぐる理不尽な叱責

ある日、私は事前に申請した上で在宅勤務をしていました。すると突然、A山課長から「おい、今どこにいる？」と強い口調の電話がかかってきたのです。私は「自宅です」と答えると、「なんで家にいるんだ！」と、理由を聞く前から声を荒らげられました。

私は落ち着いて、「取引先との打ち合わせがオンラインになったため、本日はリモートワークを申請しています。事前に共有済みです」と説明しましたが、「そんな話は聞いていない」と取り合ってもらえません。

「決められた出社日数は守っていますし、業務にも支障は出ていません」と伝えても、「係長のお前が気を抜いているから、部下も締まらないんだ」と、話は一方的に進んでいきました。

成果より感情が優先される職場

業務の進捗や成果について説明しても、A山課長は耳を貸しませんでした。「海外勤務経験があるからって、調子に乗るな」など、業務とは関係のない言葉まで投げかけられるようになったのです。そのたびに私は、感情的にならず、事実だけを淡々と伝えるよう心がけていました。

数日後、担当案件のシステムで不具合が発生しました。その際、A山課長から言われたのは、「在宅でも仕事ができるんだろ。なら最後まで責任を持って対応しろ」という言葉でした。

具体的な指示やサポートはなく、結果的に私が夜遅くまで対応することに。疲労はありましたが、業務を止めるわけにはいかず、修正作業を完了させました。