仕事人間だった義母が一変、孫にフィーバーに!義母の突然の決断に戸惑う家族
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52歳にもなると、何をするのもおっくうで部屋も片付かず。手入れせずに放置した観葉植物たちが伸び切っていました。買ったときは手のひらサイズだったのに、もはや手が付けられないほどに伸び切っています。手入れをしなきゃという気持ちはあるのに年のせいか体が動かず……。そんな自分に落ち込んできましたが、一念発起して茎をカット。すると観葉植物だけでなく気持ちもスッキリして行動意欲が湧いてきました!
100円ショップで買ってから15年以上たった観葉植物。手入れといったら水をあげるくらいでほったらかしでした。新婚当時の思い出があるし生き物だしで捨てるわけにもいかず、どうしたものかと思っているうちにぐんぐん伸び続けました。
好き放題に伸びた観葉植物は、場所を取る上に形も悪くなり、今となっては見るとため息が出るような存在に……。若いころは部屋の模様替えだってまめにおこなっていたのに、年のせいか気になっていてもなかなか体が動きません。でも、あまりに目に余り、切るぞと一念発起して重い腰を上げました。
とりあえず観葉植物の名前くらい調べようとネットで検索したところ、ドラセラ・フレグランス・マッサンゲアナとドラセラ・コンシンネだと判明しました。見た目は違うけど両方ともドラセラなのねと感心しつつ、手入れ方法を見てみると、茎を切っても生えてくると書いてあります。半信半疑でしたが、これだけ手入れしないで生き続けているところを見ると、たしかに生命力はありそうです。試しにカットしてみることにしました。
まず、床から2m40cmの天井に届くほど伸びたドラセラ・フレグランス・マッサンゲアナから始めました。すでに茎は直径2~3cmの太さに成長していて、とても普通のはさみでは切れそうにありません。思い切ってのこぎりでカット。
ネットには、切った茎を植えれば根が生えて株を増やせると書いてありましたが、本当に切って大丈夫なのかなぁと少し不安を抱きつつのこぎりでギコギコと切りました。それまでの高さの半分の1m20cmくらいにカットして、根が張っているほうはそのままに。根がないほうは葉が30cmもの特大サイズになっていたので、まずは葉を10cmくらいにカットしてから、長さが1本25cm前後になるように4本に切り分けました。
葉がない部分の茎はただの棒にしか見えないため、上下がわかるように、上になるほうに黒マジックで目印を付け、とりあえず水に入れておくことにしました。切ってみると案外簡単で、大きかった植物が小さくなり、なんともすがすがしい気持ちに。やればできるじゃん! まめに部屋の模様替えをしていた昔を思い出しました。
次はドラセラ・コンシンネの番です。出窓のそばに置いていたのですが日が当たらず、太陽の光を求めてくねくねと横に伸びて、場所を取っていました。こちらは茎の直径は1cmあるかないかです。思い切って根元から25cmくらいにばっさりカット(写真参照)して、切った茎をさらに15~30cmくらいの長さになるようにランダムに切り分け、これも水に入れて比較的明るい出窓に置いておきました。
次第に茎を切るのも慣れてきて、ついでにゴムの木やもらい物の名前も知らない植物もカットしまくって水に差しました。あとは毎日水を入れ替えるだけです。この達成感はなんでしょう。植物がスッキリしたら気持ちが晴れやかになりました。
なんだかいろいろしたい意欲が芽生えて、長年手を付けていなかったタンスの整理を開始。するとこんな服あったっけと思うような服を発見して着てみたくなり、それを着て久しぶりに外出しました。こんな気持ちになったのは数年ぶりで、若返った気持ちになりました。
肝心の植物はというと、それから1カ月は毎日、水の交換を続けましたが変化なし。そしてカットしてから2カ月後、待望の芽が出始めたのです。
年を取って年々行動意欲が減るなかで、重い腰を上げておこなった植物のカット。結果、どの観葉植物も見事に芽を付けてくれて喜びもひとしおでした。初回のカットでは1m20cm程度の高さを残しておいたドラセラ・フレグランス・マッサンゲアナも、さらにカットして今では70cmくらいの高さになりました。
植物の芽は小さく、かわいらしくて、いとおしい。命を芽生えさせたという感覚は、子どもがいない私には新鮮でした。50歳を過ぎて子育て気分を味わえて幸せです。あとは増え過ぎたこの子たちの嫁ぎ先を見つけたいので、久しぶりに友人に連絡を取ってみようかな。植物の芽吹きとともに、私の生活も輝き出した気がします。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
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