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4月の年度切り替えの時期はいろいろと生活に変化が起こります。子どもは1学年進級して新たな環境下での生活。自分も新たな気持ちで、新しいことを始めようと思う季節です。なんとか4月はエネルギッシュに活動して、自分が思い描く新生活にしたいと思っていました。しかし、ゴールデンウィーク明けにどんどん気持ちが落ちていき、体調が悪化……。私の五月病のような症状に悩んだときの体験記を紹介します。
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ゴールデンウィークまではいろいろと頑張ることを1つの目標にして、4月は突っ走りました。新生活を始める子どもの心を支え、仕事の新体制にも適応しなければなりません。私は、生活環境の変化に早く慣れようと必死でした。登校を渋る小学生の子どもに朝付いて行き、その後、急いで仕事に向かっていました。今まで経験したことのない仕事を任され、右往左往。帰宅すると、子どもの習い事の送迎と家事。就寝まで自分の時間をすべて家族に捧げていました。
特に大変だとかつらいとか思うことなく4月が終わり、ゴールデンウィークに突入。そして明けの初日。急に気持ちが沈んでしまいました。理由はよくわからず。子どもの習い事の時間を間違え、料理の味付けを間違える……。今までなら「あっ、間違えちゃった!!」で済ますことに対してひどく落ち込んでしまい、自分を責める日々が続きました。
自分の気持ちの浮き沈みを気にするあまり子どもの気持ちも不安定なことに気付かず、ある日ランドセルを背負って玄関を出るタイミングで行きたくないと急に子どもに泣かれました。つい数分前まで元気に過ごしていたのになぜという戸惑いと驚きで気持ちがいっぱいでした。子どもをなだめながら登校して担任の先生へ引き渡しましたが、心がもやもやしながら職場へ。
職場では、若い世代と定年退職に近い世代のちょうど間を取り持つようなことが頻繁に起こり、疲弊。慣れない仕事で手一杯なのに、職場の雰囲気を取り持つような位置に自然と置かれる状況にため息ばかりでした。このままずっとこの状況が続くのではと、悲観して悪い方向へと考えが傾くと、夜も不安で眠れなくなる毎日でした。
家族に話したところで、自分の気持ちの状況を理解してはもらえず、家では掃除や洗濯、料理を淡々としなければならない生活。不安定な子どもの気持ちに寄り添いながら、私も誰かに寄り添ってほしいと思っていました。しかし、誰に言えば良いのだろうか。40代のおばさんが、寄り添ってほしいなんて恥ずかしいことなのではないかと思っていました。
しかし、どうしても抱えきれない気持ちを誰かに聞いてもらいたくて、唯一親友だと思っている友人に連絡。友人は、肯定も否定もすることなく、ただ「うん、うん」と電話で聞いてくれました。自分の問題が解決したわけではないのですが、誰かに聞いてもらえたことが、心の安心感につながりました。
新入社員が五月病になるという話はニュースや新聞記事などでよく目にしますが、40代になっても五月病のような症状が出るとは思いませんでした。若いころとは違い、自分のことだけではなく、子どもや夫の日々の生活の支えとなっている面もあり、なかなか自分の気持ちは後回しになりがちでした。親友が私にとって、前向きになれる道筋を作ってくれた気がしています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/マメ美
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