「なぜ閉経後に乳がんリスクが高まる?」医師が教える意外なホルモンの働きとは【医師解説】
乳がんのがん細胞は女性ホルモンであるエストロゲンの影響によって増殖するといわれています。閉経するとエストロゲンは減少するはずですが、乳がんの好発年齢はな …
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何もしていないのに心臓がドキドキするという経験をしたことはありますか? 走ったりしたわけでもないのに急に心拍が上がるのは、もしかしたら不整脈かもしれません。不整脈は放置すると命の危険にも関わる病気です。不整脈の専門医として活躍されている新田正光先生に、不整脈の危険性についてお伺いしました。
監修/新田正光先生(千葉西総合病院 副院長・循環器内科部長)
1997年秋田大学医学部卒業 循環器内科医、不整脈専門医、心血管インターベンション治療学会専門医としてアブレーション、PCI、両室ペーシング療法や植込型除細動器の手術をおこなっている。その他、総合内科専門医/指導医、救急科専門医、透析専門医、ICLSなどの資格を有し多岐に渡り活躍している。
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不整脈とは脈がゆっくり打つ、速く打つ、または不規則に打つなど脈が乱れた状態のことを指します。拍動が1分間に50回以下の場合を徐脈、100回以上の場合を頻脈というそうです。
「健康な成人であれば、1分間の脈拍数は60〜100回程度だといわれています。
不整脈は病気によって引き起こされるものと、生理的なものによって引き起こされるものがあります。
生理的なものというのは、運動や発熱、緊張などの精神的興奮によるものです。これは誰にでも起こりうる生理的な頻脈ですので、特に問題はありません。
脈拍は不規則になるものの中に、期外収縮(きがいしゅうしゅく)というものがあります。期外収縮とは、正常な拍動の中に、時々不規則な拍動が現れることです。いわゆる、心拍が飛ぶという状態です。これは、1日に100回未満であれば問題はありません。
期外収縮は30歳を超えると誰にでも見られるようになるもので、健康な人でも起こります」(新田先生)
不整脈の原因はどのようなものがあるのでしょうか?
「まず、冠動脈疾患(心筋の酸素不足により胸痛発作が起こる病気)や心不全(心臓の異常により、全身の臓器が必要とする血液を十分に送り出せなくなった状態)などの心疾患が原因として挙げられます。他の病気としては、高血圧や甲状腺の病気、遺伝子疾患も原因になります。
心配するほどではありませんが、血圧を下げる降圧薬や抗不整脈薬などの薬の副作用で不整脈が起こってしまうこともありますね。
あとは加齢やストレス、睡眠不足、疲労も原因の1つではあります」(新田先生)
心拍数によって不整脈をタイプ分けすると、3つのタイプに分けられます。
①頻脈性不整脈
1分間に100回以上心拍がある状態の不整脈。
頻脈になると心臓が効率的に血液を送り出すことができなくなり、心拍が速くなりすぎると心臓がから打ち状態(心臓から血液を送り出せていない状態)になることもあります。
心臓がから打ちになると全身へ血液が送れなくなってしまい、心停止発作を起こすことにもなります。
②徐脈性不整脈
1分間に50回以下の心拍しかない状態の不整脈。
徐脈性不整脈になると心臓の拍動が減り、拍動が減ると必要な酸素が全身に行きわたらなくなってしまいます。
③期外収縮不整脈
心拍が飛んでしまう不整脈。
1日に1万回以上心拍が飛んでしまう人は治療が必要になってきます。
期外収縮不整脈では症状を感じない方が多いですが、動悸や胸が詰まるような感覚を感じる人もいます。
「患者数が多いのは、期外収縮不整脈です。男女ともに多い不整脈ではありますが、治療対象となるのはどちらかといえば、男性のほうが多い印象です」(新田先生)
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