「一歩も外に出たくない…！」ひきこもりを決め込むも…現実はそう甘くない！？ #五十路日和 124
卵って万能ですよね〜。私は55歳になりますが、つくづくそう思ったのです。 卵焼き、目玉焼き、ゆで卵……それだけじゃなくてオムライス、つなぎの役目、汁物に …
同僚Aが交通費まで貸してくれると言ってくれたのは、ありがたいけれど申し訳ない気持ちでいっぱいだった勇気。
「お金とか借りないほうがいいんだろうけど、甘えさせてもらっていいかな…？」と勇気が言うと、同僚Aは「全然いいですよ！ いつでもいいんで気にしないでください！」と力強いひと言。そのひと言で、勇気は次の連休に妻で内緒で家に帰る決断をした。
家に帰る日、同僚Aは新幹線代を渡しながら「作戦は考えているんですか？」と聞いてきた。
特に何も考えていなかった勇気に、同僚Aは作戦を話し始めた。
「浮気している前提で動くんです」
「帰宅は夜がいいと思います。浮気は夜のほうが可能性が高いですから……」
「家の中を見て何も異常がないことを確認してください」
同僚Aの作戦を聞いて、こんなにも人を頼もしく思ったことはなかった勇気。前世は凄腕の探偵だったのではないかという気持ちにすらなった。
勇気はこの作戦を胸に、新幹線で自宅に向かうことになった。
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出張先で出会っただけの勇気に、ここまで親身になってくれた同僚A。悩みを抱えているときに身近に親身になって話を聞いてくれる人がいるのは心強く、ありがたいことですね。
