- 2024.10.17
- パニック障害,
「呼吸ができない」電車に乗れなくなった夫。パニック障害克服のきっかけとなった妻の意外なひと言とは
結婚前3Dデザイナーだった夫が過労からパニック障害になりました。当時大阪で勤務していた夫は、ある日東京に出張へ行きました。そこで疲れから意識がなくなりそ …
ウーマンカレンダー woman calendar
私は高齢出産だったので40代に入ってもまだ子どもが小さく、育児に家事に仕事にと忙しい毎日。ふと「私、このまま年を取っていくのかな」「人生、これで本当によかったのかな」と不安を感じることが増えました。そんな悩みを解消すべく、カウンセリングを受けてみました。その結果と、それに伴う私の正直な感想をお伝えします。
★関連記事:「夫や子どもにイライラ」パニック障害と産後うつで心療内科に通院。医師の言葉で大切なことに気付いて
家のことや家計の相談は夫に、子育ての相談は夫やママ友に気軽にできます。でも、「人生このままで良いか、なんだか不安」など重い内容を相談できる人はいませんでした。急にそんな重い相談をすると相手が戸惑ってしまいそうで、なかなか口にすることはできずにいました。
私は40代を過ぎてから顔が老け込み、体力も落ちたという自覚があり、急に先のことが不安になってきたのです。例えば定期的に大きな病院に通っている娘のことや、先行きの不安な仕事のこと。このままバタバタしているうちに、おばあちゃんになってしまうのでは……ともんもんとし、だんだん夜眠れなくなってしまいました。
そんなとき、持病のある娘の定期健診のために大学病院へ行ったので、ついでに娘の担当医師に私の悩みを相談してみました。すると、メンタルクリニックを紹介してくださったのです。
すぐに紹介していただいたメンタルクリニックを予約。当日は緊張しましたが、「この心のモヤモヤが消せるなら!」と思い切って訪れました。クリニックの中には落ち着いた音楽が流れており、ゆったりと座れるソファがありました。少しホッとして腰をかけて待っていると、ほどなくして先生に呼ばれ、診察室に案内されたのです。
先生はまず丁寧に自己紹介をしてくださり、緊張を解いてくれました。「今日はどうされましたか?」と聞かれたので、正直に子どもについての不安や、仕事や家庭の悩み、いろいろ考えてしまい夜眠れないことなどを話しました。
すると、先生は臨床心理士によるカウンセリングを受けることを提案してくださったのです。そしてそのあと、これからカウンセリングをしてくださる臨床心理士と顔合わせをして、その日は終わりました。
メンタルクリニック2日目。この日は臨床心理士とのカウンセリングの日です。まずカウンセリングルームに通されました。そして、「今一番困っていることはなんですか?」と聞かれたので、思うままに話しました。臨床心理士は私の話を遮ることなく、すべてを肯定して相づちを打ってくれるので、なんでも話すことができました。その後、私の生育歴を細かく話し、簡単な発達検査も受けました。
すると、どうやら子どものころに父母のことでつらい思い出があり、その傷を抱えて生きていることがわかってきたのです。また、自分の行動パターンの癖を指摘されました。私の場合は自分の限界がわからず、無理し過ぎてしまう傾向にあるそうです。
これに対しては、寝る前に自分が今日どれだけ疲れているかを10段階で考えてノートに書くことで、自分の疲れを意識するようにとアドバイスを受けました。眠れない悩みについては、寝る前に取り入れると良い呼吸法や、実際寝た時間をノートに記入してみることを提案されました。
その後、私はメンタルクリニックに2カ月に1度のペースで通っています。自分のことをなんでも知ってくれていて、すべてを受け入れてくれる人がいるというのは、とても心強いものです。また、的確なアドバイスをもらえるので、さまざまなことがクリアになります。気が付けば漠然と感じていた不安も、長く悩まされていた不眠も解消されました。
これからも定期的にカウンセリングに通い、子どもや家族をいたわるように自分自身のことも大切にしていきたいと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/粒来 拓先生(よしかた産婦人科分院 綱島女性クリニック院長)
日本産科婦人科学会 専門医・指導医。日本女性医学学会 女性ヘルスケア認定医・指導医。日本女性心身医学会 認定医。患者一人ひとりの症状と考え方に寄り添い、サポートしている。
イラスト/山口がたこ
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
私はあるときから背中や胸の痛みがひどくなり、寝るときも苦しさを感じる日々が続いていました。「もしかしたら心臓が悪い?」と不安に思いながらも、家事や育児、仕事に追われて病院に行くのは...
続きを読む結婚前3Dデザイナーだった夫が過労からパニック障害になりました。当時大阪で勤務していた夫は、ある日東京に出張へ行きました。そこで疲れから意識がなくなりそ …
私はあがり症な上に過去の経験がトラウマとなり、人前で話すことがとても苦手です。人前に立つと必要以上に緊張して声が震えてしまいます。そんな私ですが次期PT …
仕事と子育てで心身ともに忙殺されていた30代。もう限界かも……と思ったときに思い出したのが、日記を書く習慣でした。心のもやもやを書き出すことで、思いがけ …
私は市内の病院前にある薬局で事務員として働いています。昨年に先輩上司が定年退職を迎え、ついに私が最年長の職歴になりました。先輩の抜けた業務が重くのしかか …
「HSP」という言葉を最近よく耳にするようになりました。HSPとはHighly Sensitive Personの頭文字を取った言葉で、人一倍繊細な心を …
夫と夫婦喧嘩をしていたときのことです。私は呼吸がうまくできず苦しくなり、体に大きな異変を感じました。そのとき夫も私がおかしいと気付いたようです。 ★関連 …
私は昔、同級生からひどい対応を受けました。それが原因となり、15歳から精神科に通ってます。 ★関連記事:「夫や子どもにイライラ」パニック障害と産後うつで …
37歳のときに不安障害を発症しました。当時人が少ない職場で働いていて、自分が休むと周りに迷惑がかかるという思いから休みも取らずに朝早くから夜遅くまで働き …