40代も後半に差し掛かったころ、無自覚にじわじわと心が疲れていきました。ひとり暮らしで働かなければ家賃が払えない、ごはんも食べられない状態に陥ってしまうので、かろうじて会社には行っていましたが、ささいなことでトイレでひっそり泣くことも。
帰宅後はぼーっとしているだけであっという間に日をまたぎ、シャワーもせず洗顔もせずに寝る毎日。明日こそ!とは思いつつまた同じことを繰り返し自己嫌悪に陥っていました。そこでメンタルクリニックに通うことにしたのですが……。
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生まれて初めてメンタルクリニックへ
自堕落な生活から卒業したくて、メンタルクリニックを受診することにしました。ネットで「家 片づけられない」などと調べてうつ病の可能性があることを知り、うつ病チェックをしたらほとんどの項目に当てはまったからです。
初めての診察では、とにかく動けないことや1日中眠いこと、いろいろな考えで頭がパンクしそうなことなどを相談。結果、睡眠障害と軽度のうつ病と診断され、睡眠の質が悪いから眠い・動けない状態につながっているとのことで、睡眠薬と抗不安薬が処方されました。
しかし、生活が改善する兆しは見えません。被害妄想かもしれないけれど、先生に否定的な言葉を言われることも増えました。
例えば、まだ片づけられないと相談すると「もともと、そんなにきれいじゃなかったでしょ?」と言われ、20時には寝てしまうと言うと「そんな時間に寝る大人はいません!」と言われるなど。
相談しても意味がないと感じ、睡眠薬欲しさに通っているだけになりました。しかし、先生や看護師の態度に「私、何か悪いことしたのかな?」と感じたり、待ち時間の長さに疲弊したりと、だんだんと通院自体に精神的負担を感じるようになり、ついには足が遠のいてしまいました。
2軒目で良い医師に出会えた
クリニックに行くのをやめて数カ月。眠れない日が増え、前にも増して部屋は荒れ、自己嫌悪に陥る日々、かなり昔にあったことを思い出しては悲しんで泣く。生きるのがつらいとまで感じるように。
やはり医療の助けが必要だと思ったので、ネットで口コミを見たり直接電話をかけてみたりと、リサーチして別の病院を探しました。残念ながら住んでいる市には良さそうな病院が見つからず、隣の市まで範囲を広げてようやく良さそうな病院が見つかったのです。
早速予約を取り診察を受けてみると、先生がきちんと話を聞いてくれてまったく否定しない。前の先生に否定されたこと、周りに否定されたこと、全部を肯定してくれる。「あなたは何も悪くないよ」と。初対面の先生の前で泣いてしまいそうなのをグッとこらえたのを覚えています。
また、飲んでいた薬で効果を感じなかったことを伝えると「人によって合う薬は違うから、いろいろな薬を試して合う薬を探していきましょう」と言ってくれたのも心強かったです。病院からの帰り道、久しぶりに晴れやかな気分に。ついでに、薬を変えたからか費用がグッと下がったことに驚きました。