「また貧血で再検査?」昼でも夜用ナプキンを使う私に医師が告げた意外な事実とは
いつも元気なつもりだった私。でも健康診断のたびに「貧血」で再検査でした。原因がわからず不安だったある日、医師のひと言が体のサインに気付かせてくれました。 …
ウーマンカレンダー woman calendar

体内の女性ホルモンの量を血液検査で調べることができることを知っていますか?「加齢とともに女性ホルモンの分泌が減少」と聞くものの、どれくらい減っているのか気になる人もいるでしょう。産婦人科医・漢方内科医の駒形依子先生に女性ホルモン値の検査について聞きました。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
★関連記事:【40代の生理】閉経はいつごろ?閉経のサインってある?【医師監修】

婦人科のクリニックでは、血液検査で女性ホルモン値を調べられます。問診~診察までの所要時間は30分ほど。ホルモン検査単体なら4,000~7,000円程度で受けることができます。
●一般的な検査の流れ
1)医師の診察
2)採血
3)検査から約1週間で結果。医師より説明を受ける。

主に調べられるホルモンは以下の通り。
●フェリチン=内臓が鉄をどのくらい持っているかということ。貧血検査に用いる
●プロラクチン=脳下垂体から分泌されるホルモン。生殖・排卵・妊娠・授乳に関係する
●LH=脳から卵巣に命令を出すホルモン。黄体形成ホルモン。プロゲステロンを卵巣に出すように促す
●FSH=脳から卵巣に命令を出すホルモン。卵胞刺激ホルモン。エストロゲンを卵巣に出すように促す
●エストラジオール=エストロゲンの物質の1つ。不妊症や更年期の数値の指標になる
●テストステロン=男性ホルモン。女性ホルモンが減ると数値が高くなる
特に注目したいのはFSH(卵胞刺激ホルモン)です。数値が高いと、更年期や閉経が近いサインと言えます。卵巣機能が低下してエストロゲンの分泌が減少することで、脳からホルモンをもっと出すよう指示を出すことでFSH(卵胞刺激ホルモン)が増えるからです。
また、内臓が鉄をどのくらい持っているかがわかるフェリチンを調べるのは、ホルモンが細胞にしっかり届いているかを見るため。細胞に酸素や栄養を運ぶためには酸素と鉄、ヘモグロビンの3つが結合する必要があります。フェリチンが少ないとホルモンがうまく細胞に届きにくくなり、体調を崩す原因となります。

閉経の時期はわかりませんが、女性ホルモン値によっては卵巣機能の低下やホルモンバランスの崩れなどは指摘ができます。ただ、「ホルモン値が知りたい」と思っている時点で卵巣機能の低下やホルモンバランスの崩れを感じているのでしょうから、それ以上の結果は得られないかもしれません。なお、貧血症状がある方なら、受診したときの血液検査でホルモン値を調べることができます。
年に1回検査して欲しいのは、甲状腺ホルモンです。「のぼせ」「ほてり」「発汗」といった更年期症状にも似た症状が甲状腺異常によるものだったとわかることもあります。会社や自治体の健康診断でオプションとして付けられることもあるので、検査すると安心です。
いかがでしたか? ピルやホルモン補充療法(HRT)※を開始するときや貧血で受診する場合は女性ホルモン検査を受けるそうです。検討している人は、その機会を利用しても良いですね。
※さまざまな更年期症状を緩和するために、女性ホルモンのエストロゲンを薬品で補充する治療のこと。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
取材・文/岩崎みどり(48歳)
ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
40代に受けた健康診断で初めての高血圧診断にびっくり……という経験はありませんか。「特に生活習慣が変わったというわけではないのになぜ?」と不思議に思う人も多いかもしれません。原因が...
続きを読む閉経を間近に迎える40代後半、50代前半の女性にとって気になるのは自分の体の変化ではないでしょうか。中でも気になるのが、腟・子宮・卵巣といった女性特有の機能。生理がなくなることで生...
続きを読む更年期後半になると、若いころと比べておりものの量が減ったと感じている人もいるでしょう。下着の汚れが気になる人は「この分だと閉経したら血もおりものも出なくなる?」と思っている人も多い...
続きを読む私は若いころから大きな病気もなく、健康そのものでした。夫と結婚して25年。子どもは5人に恵まれ、末っ子も手がかからなくなってきて、子育てもそろそろ一段落という50歳目前のある日、生...
続きを読む40歳のとき、生理の経血がびっくりするほど大量になり始めました。その治療のために病院を受診。医師からは、経血量が日常の生活に支障を来すような状態なので更年期症状の一つだと言われまし...
続きを読むいつも元気なつもりだった私。でも健康診断のたびに「貧血」で再検査でした。原因がわからず不安だったある日、医師のひと言が体のサインに気付かせてくれました。 …
45歳になり、ホットフラッシュや耳鳴り、関節の痛み、目のしょぼしょぼ、便秘、寝つきの悪さなど、受診しても「異常なし」と言われる症状が常に出てくるように。 …
2カ月前までは33日~35日周期で生理が来ていたのに……。しかも、まだ44歳。生理が1カ月遅れただけと思っていた私に医師から告げられたのは「閉経の宣告」 …
育児と仕事、その他の雑務で疲れているところに、更年期障害が襲ってきました。その更年期障害をやっと克服し、家族や周囲と向き合う余裕が生まれたと思ったら、気 …
「最後の生理は大量出血する」と、年上の女性たちからよく聞いていました。あれは遠い未来の話だと思っていたのに、気付けば私も閉経を意識する年齢に。ホットフラ …
45歳を過ぎたころから、夜中にトイレで目が覚めることが増えました。もともと冷え性であったこともあり、原因は冷えだろうとあまり気にしていませんでした。しか …
最近、生理周期が乱れ始めて「そろそろ閉経が近いのかな」と感じていた私。閉経が近付くと、少しずつ経血の量は減っていくものだと思っていました。 ★関連記事: …
4人の子どもを育てていた私はネイルとは無縁で、健康的な生活を送っていたので爪のトラブルが起こったこともありませんでした。しかし更年期を迎えてから爪が欠け …