- 2025.12.12
- スカッと体験談,
突然届いた社長メール「来なくていい」真偽を確かめようと自撮りを送ったら事態が一変
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私は、61歳でパートをしながら家事をこなす兼業主婦。先日40歳の長男が入籍し、明るく人当たりの良いエナさんを妻に迎えました。しかし、エナさんの妹のユメさんは、両家のあいさつ時にも不愛想な態度。これから親戚になるのに……と、私も長女も一抹の不安を抱えていたのです。
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息子の結婚後、私の夫は単身赴任で遠方へ。長女も独立して生活しているため、ひとり残った私ですが、実は体調不良が続いていました。それを知った長男夫婦は、新婚なのに泊りがけで看病に来てくれることになりました。
実家から出勤した長男の分も、一生懸命手伝いをしてくれようとするエナさんでしたが、お疲れのようで、昼過ぎには動画が流れているスマホを片手にうたた寝をしていました。「疲れているのに悪いわ……」。そう思った私は彼女を休ませようと思い、近所の薬局までひとりで薬を買いに出かけたのです。
ところが……気分が悪くなり、休み休み40分ほどして帰宅すると、急に玄関のドアが開いてなぜか妹のユメさんが飛び出してきました。私を見るなり「お邪魔しました!」と叫んで逃げるように去っていき……。
後を追うように出てきたエナさんは、「お義母さん! 顔色が真っ青です」とタクシーを呼んでくれ、至急病院に行くことに。ユメさんのことはそのままうやむやになってしまいました。
病院で検査をすると、なんとがんが見つかったのです。幸い初期で、手術をすれば大丈夫とのこと。緊急入院することになり、慌てて息子と娘にも連絡を取りました。その間、入院手続きなども手伝ってくれたエナさん。私は感謝の気持ちでいっぱいでした。
息子と娘も駆け付けてひと段落着いたころ。娘が「お母さん、こんなときに何だけど……。寝室にあった腕時計、別のところに置いた? 準備で着替えを探したときに見当たらなくて」と言うのです。すると、エナさんが「それ、もしかして……妹のユメかもしれません。昔から手癖が悪くて……ごめんなさい」と頭を下げたのです。「必ず腕時計は取り戻しますから!」と謝罪する嫁を前に、私も何と言ってよいやら……。
直前に複雑な話を聞いてしまいましたが、私の手術は無事成功。術後の経過を見ながら退院の日を待つことになりました。
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