
私は就活中の25歳。以前に務めていた会社が廃業し、同業他社への転職を検討していました。面接の当日、向かいから歩いてきた年老いた男性が、私の目の前でバタッと倒れてしまい……。老人を手助けするために大遅刻をしてしまいます。面接辞退の電話をかけますが、意外な展開が待っていました。
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面接前の出来事
面接のために訪問先へ電車で向かう途中で、真向かいから歩いてきた年老いた男性が、目の前でバタッと倒れてしまいました。男性は腰と膝を痛めたと話しましたが、「もう大丈夫だよ、ありがとね。うん、大丈夫、大丈夫」と、ゆっくりと歩きだしました。しかし、また立ち止まり、その場でうずくまってしまいます。タクシー乗り場まで歩けば、あとはタクシー捕まえて家に帰るから大丈夫と言う男性ですが、とても心配です。私は「なら私、タクシー乗り場まで支えます!」と、声をかけました。駅員さんと2人で肩を貸しながら一緒にタクシー乗り場に到着しました。
面接の奇妙な結末
しかし、私は男性を介助するのに気を取られて、特急の乗車時間が迫っているのを、すっかり忘れてしまっていたのです。改札口まで全力疾走したかいもなく、間に合いませんでした。私は事の次第を説明して面接の辞退を申し入れる電話をしました。「このたびの採用面接、辞退します」。ところが、なぜか「君、採用だよ」と言われました。遅刻確定、その上面接も受けていないのに、採用すると言われ、わけがわかりません。「こちらに来なさい」と面接官に言われ、私はそのまま面接先の企業に向かいました。