「嫁は介護要員だろ?」実母の介護を拒否した挙句、暴言を吐いた夫に返された怒りの鉄つい
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2023年に両親が他界するまでの5年間、週末に車で片道1時間半かけて実家に通い両親の介護をしていた私。当時40代後半だった私は、自分も年齢による体力の限界を感じつつ、アルツハイマー型認知症の父と車椅子生活の母の2人を介護していたのでした。今回は、母の体の不具合から要支援認定を受けるまでについてお話しします。
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母(当時75歳)はもう10年くらい足腰が悪く、歩き方もゆっくりでした。とはいえ、つえを突いたり、つかまりながら歩いたりすることはできていたので、買い物や趣味なども自分のペースで行動できていました。特に大きな問題はなかったので、ある日、洗濯機の横に汚物の付いたままのパジャマが置いてあるのを見たとき、私はとても驚きました。よく見ると、トイレや洗面所の壁もあちこち汚れていました。父(当時80歳)との2人暮らしでしたので、同居していない私は心配になりました。
母に聞くと、地域包括センター(高齢者と高齢者を支える人をサポートする拠点として設置された施設)に担当者がいるとのこと。早速電話して相談し、私の連絡先をお伝えしました。さらに念のため父と一緒に物忘れ外来に通院もしてもらうことにしたのですが、当時は歩行もでき、物忘れ検査の結果も年齢相応の症状だったため、私も安心していました。
母は父よりも頭がはっきりしていたので、連絡事項やスケジュールなどはほとんど母に伝えていました。母専用の携帯電話も契約し、操作方法を覚えて私や兄に電話をかけることができていたほどでした。
母は目立った物忘れはほぼないものの、父と一緒に物忘れ外来に通院してくれていました。父は病院に行くこともなかなか理解してくれず大変でしたが、母は通院することを快く承諾してくれました。母は「父の介護があるかもしれないから自分がしっかりしなくては」ということも考え、認知症予防の薬を自分で希望して処方してもらっていたようです。
そんなある日、父だけ脳のMRI検査を受けることに。診断結果は、アルツハイマー型認知症でした。私は頭の中をいろいろなことがぐるぐると巡っていましたが、母の足腰が悪いことも考慮して、帰宅後すぐに包括支援センターの担当者に相談し、両親の介護認定審査を申し込みました。
介護認定審査は父母同時におこない、審査当日は私も付き添いました。私の家は隣の県で、車で約1時間半かかるので、当時小学3年生の子どもを送り出してすぐに出発し、学校から帰宅する15時ごろまでに自宅に帰るという慌ただしい1日になっていました。
介護認定審査自体は流れに乗ってしまえば問題なく終わりました。そして審査から1カ月後、「要支援2」という判定が両親共に出ました。この判定が出るまでの1カ月間はとても長く感じました。
母の介護サービスは「週2回のデイケア」と「週1回の訪問ヘルパー」を利用することに。「デイケア(通所リハビリテーション)」というものを初めて知りましたが、体を動かすことが目的らしく、通っていたデイケアは「高齢者用の簡易フィットネス」のようなものでした。送迎付きですし、他の利用者との会話も楽しめるのでデイケアの日を母は楽しみにしていました。
他にも介護サービスを使えばさまざまなサービスが割安で受けられることがわかり、自宅の手すりや買い物カートなどを補助金を使って用意。できる限り介護サービスを利用しました。
父とは違い、母は比較的言うことを理解し、聞いてくれたのでとてもスムーズに進みました。本人は体が動かなくなっていることを自覚しているので、「子どもの世話になったほうが良い」と思っていたようです。母は「要介護認定」の意味も説明すれば理解してくれて、何より私に頼ってくれることがうれしかったです。認知症の父の説得が大変だったこともあり、母の要支援認定までの道のりはこんなにもスムーズに進むのだと感じました。
介護は人によって進み方が大きく違うので、その人に合った、寄り添った進め方が大切だと後になって思いました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
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