「私と症状がまったく同じ!」体調不良は年齢のせいだと思っていた⇒テレビ番組で気付いた病気とは
ある日、テレビの健康番組を何げなく見ていた私。とある病気について紹介されており、「この症状、私が感じている症状とまったく同じだ!」と自分に当てはまるもの …
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遠方にある他県の実家では80代の実父が入院、同じく80代の実母がひとり住まいに。少しでも助けになりたいと、5日間の帰省を予定していたところ、前日になり、同居している、これまた80代の義母が転倒し、歩けない状態に。同居嫁の私、さあどうする?
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私の実家は車でも電車でも片道10時間はかかる遠方。父が半年前に入院してからというもの、1人暮らしとなった母は何かと不自由しているようでした。私は夫の家に義親と同居、農業も勤めもあるため、なかなか実家に帰ることができませんでしたが、農繁期が過ぎてしばらくして、ようやく5日間の休みが取れました。雪模様の予報だったので、単身自家用車での移動は諦め、今回は電車で帰省することに。
事前に荷物を先に送ったり、留守中こちらの家で不足しそうな日用品を買っておいたりして、慌ただしく準備を整えました。ところが、帰省前日の夜、思ってもみなかったことが起こりました。同居の義母が外出先から帰ったものの、様子がおかしいのです。部屋に戻ろうとするのに、うまく足が運べていません。
「……実は、外出先で転んでしまってね。だんだん歩けなくなってきたわ」
日ごろからひとりで外出することには反対気味だった夫の前で、言いにくそうに話す義母。確認すると義母の左膝は見事に紫色に腫れていました。夫はため息をつきながら義母の顔をのぞき込んでいました。とりあえず、その晩は、私と娘が両側から抱えて義母をトイレに連れて行くなどして対応しました。
翌日は日曜日で病院は開いておらず、翌月曜日に過去に腕の骨折でお世話になったことのある病院を受診することに決めました。
しかし、夫は外せない仕事があり、病院には行けないと言います。近くに住む義姉も、急には仕事のシフトを抜けれず、付き添いは難しいとのこと。私はちょうど帰省のためにスケジュールを空けていましたので、帰省を取りやめれば対応可能な状態でした。誰にも「帰省はやめて」とは言われませんでしたが、同居嫁の私が義母に付き添うことは自然な流れのようでした。
義母とは結婚以来同居生活20年の長いお付き合い。嫁姑で考え方の違いはいろいろあるけれど、子育てへの協力などお世話にもなってきました。また今回、私の実家のほうは不安はあるものの、そう急を要しているわけではありません。
迷った末、私は実家の母へ「急に行けなくなった」と事情をメールで送りました。「大変だね。こっちは大丈夫。来なくていいよ」と、SNSに不慣れな実母から短い返事が送られてきました。帰省を中止したことを夫に告げると、「えっ、中止したの? すまないね、こんな迷惑掛けちゃって」と気まずい様子でした。
月曜日。歩けない義母をどうにか車に乗せ病院へ。即入院、数日後に手術と決まり、私は必要な手続きを済ませ書類を整え、義母の意向を聞きながら、家や店や病院を行き来して入院支度をしました。
その夜。夫に手術の予定日時と術後に医師から説明があると伝えると、「そっかー。でもその日は仕事で無理だな。今日もあれこれ忙しくてさ。あなたがいてくれてよかったわ」と。このひと言を聞いたとき、私の中で、感謝されても困るという思いが膨らみました。
そこで私は、ゆっくりと夫に話しました。
「私、いろいろ協力はするつもりだけれど、メインの介護者は実子のあなただよ? 自分の親のことなんだよ? 仕事の都合とか言ってたら、ずっと仕事は忙しいわけだし、いつまでも何もできないんじゃないかな。命に関わらないとは言ってもお義母さんにとっては『手術』なんだし、きっと、わが子に来てほしいって思ってるはずだよ」
嫁としてできることには限界がある、そう思ったことを夫にぶつけてみました。
「私の実家も老々介護だし、今回はこっちに残ったけれど、もしどっちも大変という状況になったら、私は実家を選ぶからね。こっちのことはあなたに任せるつもりだから、そのつもりで」
夫は自分が親の介護の当事者だとやっと実感してくれたのか、義母の手術の日、職場での都合をつけ有給休暇を取得。ストレッチャーに乗って手術に向かう義母に寄り添い、「心配だから、頼むから、今度からもう無理はしないでな。ともかく今は手術・リハビリ、頑張って」と丁寧に声を掛けていました。義母は「忙しいのに来てくれたの、ありがとう」と、本当にうれしそうな顔をしていました。
「義親の介護の主役は実子である夫。私は妻としてサポートをする」「私の実親に何かあれば、私も実子としてできる限りの介護をしたい」と、今回私が夫にハッキリ伝えたことで、夫婦それぞれ親の介護へ向けて、心構えが進んだ気がします。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室
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