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同じ話を繰り返す、財布が小銭でパンパンになっている、外出先から戻れなくなるなど、いろいろなサインがあるといわれている認知症。私の義母が認知症になり始めたころの壮絶な体験が、それを知るきっかけになりました。
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私と夫が住む家から駅1つ離れたところに義母は住んでいました。夫の実家でもあり、戦後間もなく建てられた古い家でした。そのころ義母は70代半ばでしたが、病気らしい病気もなく、とても元気でした。
しかし徐々に「何かがおかしい」と感じることが増えました。同じ話を何度もしたり、大量に小銭が入ったビンがいくつもあったり。今思えば認知症のサインだったようなのですが、当時の私は知識がなく、加齢による症状だろうと思い込んでいました。
義母が明らかに変だと気付いたのは、ある夏の日でした。私ひとりで義母宅を訪ね、いつものように「こんにちは!」と玄関を開けた瞬間、何とも言えない異臭がしたのです。そして、家の中をコバエが大量に飛んでいました。「どうしたんですか!」と私はびっくりして尋ねましたが、義母は平気な顔。「ものすごい臭いですよ。何があったんですか」と聞いても、義母は「においなんかしない」と言うのです。
見ると、台所の奥にゴミの入った袋がたくさんたまっていました。そこにはコバエが大量にたかっています。気味が悪いとか言っている場合ではない……「とにかくこのゴミを処分しなければ」と思ったことを覚えています。
幸い、その日はゴミの収集日ですぐに処分できました。その後は、殺虫剤でコバエを退治しました。「においはまだ残っているけどゴミは処分したし、すぐ元通りになるだろう」と、そのときは思いました。しかし、義母がゴミの出し方や収集日がわからなくなっていることに気付いたとき、初めて「認知症」という言葉を意識することになりました。
次の日、今度は夫と訪ねてみたら、なぜかまた異臭と大量のコバエが! 「昨日ちゃんと処理したはずなのになぜ?」と戸惑いつつ、どこかにまだゴミがあるに違いないと、夫と2人で異臭の発生源を探しましたが、見つかりません。義母は相変わらず「私は知らない。においなんかしない」と言い張ります。
10分ほどたったとき、夫が突然「もしかしてここか!?」と声を上げました。夫が指さした先は台所の床下です。義母が住む古い家は、台所の一部の床板が外れる仕組みになっていました(今でいう床下収納)。何十年も使ってなかったらしいですが、昔はお酒などを入れてあったそうです。
夫自身もほとんど触ったことがないというその床板を、2人で持ち上げて剥がしました。すると予感的中。所狭しと生ゴミの袋が詰め込まれていました。そこには、コバエの大群ができていたのです。
それから約1カ月後、義母を連れて脳神経外科を受診したところ、アルツハイマー型認知症(脳の神経細胞が減り、脳が小さく萎縮することで症状が現れる認知症)と診断されました。あとから知ったことですが、アルツハイマー型認知症は嗅覚が低下するそうです。それもかなり早い段階から、もっと言えば認知症になる何年も前から嗅覚の低下は始まるとのこと。早い段階で認知症を発見することができれば、それだけ症状の進行を抑えることにつながることを知り、今後の参考にしたいと思いました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
文/高井かおる
イラスト/sawawa
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