仕事人間だった義母が一変、孫にフィーバーに!義母の突然の決断に戸惑う家族
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自分の親や義理の両親についての体験談を紹介します。
わが家の墓は、公共交通機関での移動では行きにくい不便な場所にあります。そのため、将来的な負担を考えて「墓じまい」をすることにしたのですが、いざ実行に移そうとしたときに家族間でトラブルが発生しました。私の身に起きた墓じまいに関する家族トラブルのお話です。
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私の家族が代々眠る墓は、都心から電車とバスを使って2時間以上かかる場所にあります。霊園自体もサッカーグラウンドと同じくらいの広さで、入り口からお墓まで敷地内を徒歩で15分近く歩かなくてはいけません。
私はまだ50代で足腰も丈夫で車も運転できるので問題はありませんが、年齢を重ねれば肉体的にきつくなります。高齢を理由に車が運転できなくなれば交通費の負担も増えるので、墓じまいをして近い場所に移そうと提案しました。両親ともに70代で私以上に墓参りの負担は大きかったこともあり、素直に受け入れてくれると思ったのですが、意外な答えが返ってきたのです。
「自分の親や先祖が眠る大事なお墓を、別の場所に移すなんて認められない」と、猛反対をしてきたのです。近い場所にあれば、頻繁に顔を出せるからそのほうが先祖も喜ぶと話をしても首を縦に振りません。メリットのほうが多いはずの選択を認めない理由には、撤去にかかる費用が関係していました。
墓じまいは依頼する業者によって金額は変わりますが、安くても数十万円ほど、墓石の大きさによって数百万円かかるケースも珍しくありません。撤去だけでなく別の場所に作るとなれば、そこでも費用はかかります。
両親を説得するために業者から具体的な見積もりを取ったところ、提示された金額は175万円でした。予想をはるかに上回る金額で、とても両親を説得できるとは思えません。そこで私は両親にはお金を一切出させず、私が支払うことにしたのです。
金銭的な負担が一切ないことで、両親は渋々墓じまいを受け入れてくれました。墓じまいをするための行政の手続き、新しく墓を建てる場所探し、すべて自分でやらなくてはいけなかったので正直大変だったのは否めません。
しかし、苦労のかいもあって、現在は同じ都内で自宅から電車で30分程度の場所にお墓を移すことができました。私も両親の体力的負担が大きく減ったので、以前は年に2回程度しかできなかったお墓参りも、月1回のペースで行けるようになりました。
以前は遠い場所にあることで、墓参りのたびに両親の愚痴を聞かされ口喧嘩になることもたくさんありました。しかし、お墓の移転によって負担が減ったことで家族との関係も良くなったような気がします。数百万円の出費は正直痛かったですが、家族との関係が戻り安心してお参りにできるようになったので、結果的に良い決断をしたと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
文/田中 康成
イラスト/sawawa
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