- 2025.09.17
- スカッと体験談,
「2400万円が消えた!?」定期預金がまさかの残高350円に…親子の確執が生んだ衝撃の結末とは
定年を迎え、これからは夫と穏やかに暮らしていこうと考えていた私。そんなある日、社会人になった孫への就職祝いに旅行へ行くことになりました。その費用は、私た …
ウーマンカレンダー woman calendar
80歳目前で夫に先立たれ、独居生活となった祖母。昔ながらの近所付き合いが残っている地域で、数軒先の面倒見の良い方やヘルパーさん、隣の市に住んでいる母の力を借りて自宅で生活していたのですが、固定電話が元で大量の洗剤が届くというトラブルが起きました。固定電話があることによる弊害を防ぐために考えたのが携帯電話を持ってもらう、という方法でした。ですが、それによりまさかの事件が起こってしまい……。
★関連記事:「妹が事故に…」ある日突然、要介護者になった家族の介護をする日がやって来て【体験談】
私の個人的な思い込みもありますが、お年寄りは新しい物に対する順応性が低いことが多いという特徴があるように感じます。これまでにも、家具・家電などを交換しようとするたびに「今使っている物がまだ使えるのに、新しくする必要はない」とか「新しい物は使い方がよくわからなくて嫌だ」という言葉を祖母からよく聞きました。
例えば、祖母が随分長いこと使っていた電子レンジが壊れたときも、毎日使う物でないと不便だからという理由で買い替えることは了承したものの、ひとりで使えるようになるまでに結構な時間がかかっていました。機能の少ない一番シンプルな物を選んだのですが、以前使っていた商品に比べると、ボタンがたくさんあってどれを押せば良いかなかなか覚えられなかったり、最終的に「温め」以外の機能(トースターや解凍など)は一切使っていなかったりという状態でした。
説明書を見てもよくわからなかったようで、他の人がいるときに何度も練習してやっと温め機能を覚えたのでした。そういうことがあったので、文明の利器とも言える携帯電話に祖母が慣れてくれるかどうか、私も非常に心配だったのです。
最終的に高齢者用の携帯電話を使うことができるようになった祖母ですが、最初は携帯電話という存在自体がいまいちよくわからなかったようです。私や母が使っているスマートフォンを見せて「これで電話ができるのよ」という話をしても、なかなか理解してもらえませんでした。なので、1人が外に出て、もう1人が祖母のところにいる状態で電話をかけたり受けたりを何度か実演したところ、ようやく持ち運べる電話だと理解したようです。
しかし、次の日になるとやはりまた忘れてしまって、最初から説明のやり直しということが続きました。その中で、スマートフォンはボタンもないし、見た目が電話とかけ離れ過ぎているのではないかということに思い当たりました。そこで、当時私の子どもが使っていた子ども用のキッズ携帯を持って行くことに。それはボタンが付いているタイプのキッズ携帯でした。
祖母の家にあった固定電話とは随分違うボタンではありましたが、それであれば祖母は電話だとすぐに認識できました。なので、試しにしばらくそれを祖母に使ってみてもらうことになりました。
キッズ携帯には防犯アラームという機能が付いています。防犯ブザーと同様の機能で、ストラップを強く引くと警戒音が鳴り響くというもの。普段持ち歩いていても、何らかのきっかけでストラップを強く引いてしまうと警戒音が鳴ってしまいますが、鳴ったときはすぐにブザーの位置を元に戻せば止めることができます。
その機能についても祖母に説明し、止める練習も何度もして簡単に止められるようになったのですっかり安心していたある夜、実家の電話が鳴りました。それは近所の方からで「祖母の家でずっとアラームが鳴っている。何かあったんじゃないか」というものでした。
母は慌てて祖母宅に向かいましたが、到着までには時間がかかります。そのうち誰かが通報したのか、警察まで来る事態となってしまい、やむを得ず近所の方と共にドアを壊して入ってもらいました。
結果としては、携帯電話がベッドから落ちた拍子に柵に引っかかって防犯ブザーが作動。祖母本人は鳴っていることはわかっているもののどこにあるのか見つけられずに困って座っていたという状態でした。結果的に何もなかったのでよかったのですが、キッズ携帯ならではの出来事が起こってしまったのでした。
高齢者用の携帯電話には、防犯アラームの機能は付いていません。代わりにワンタッチで電話がかけられるボタンや固定電話に似たボタンがありました。なので、高齢者用の携帯電話のほうがすんなり使いこなせるようになったというオチがあります。とりあえず慣れさせるという意味でキッズ携帯を使ったのはよかったのですが、まさかの事態が起きてしまい、周囲の方々にも迷惑をかけてしまいました。
結果的に、祖母も携帯電話が使えることを確認してから新しい契約を結ぶことができた点ではよかったものの、代償が大きかったです。高齢者に限らず、不測の事態への配慮は不可欠で「大丈夫」と気ラクに考え過ぎてもいけないなと反省しました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
イラスト/sawawa
ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室
★関連記事:リハビリを頑張る義母にエコノミー症候群の危機が!?【体験談】
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
のむすんさんの知人の実体験をマンガ化したドロドロ婚活ストーリー。 28歳のしおりさんは、結婚を考えていた彼・のり君に突然振られてしまいます。どうにかして立ち直り、新たな出会いを探す...
続きを読むのむすんさんの知人の実体験をマンガ化したドロドロ婚活ストーリー。 28歳のしおりさんは、結婚を考えていた彼・のり君に突然振られてしまいます。どうにかして立ち直り、新たな出会いを探す...
続きを読むのむすんさんの知人の実体験をマンガ化したドロドロ婚活ストーリー。28歳のしおりさんは、結婚を考えていた彼・のり君に突然振られてしまいます。どうにかして立ち直り、新たな出会いを探すこ...
続きを読むのむすんさんの知人の実体験をマンガ化したドロドロ婚活ストーリー。 28歳のしおりさんは、結婚を考えていた彼・のり君に突然振られてしまいます。どうにかして立ち直り、新たな出会いを探す...
続きを読むのむすんさんの知人の実体験をマンガ化したドロドロ婚活ストーリー。 28歳のしおりさんは、結婚を考えていた彼・のり君に突然振られてしまいます。どうにかして立ち直り、新たな出会いを探す...
続きを読む定年を迎え、これからは夫と穏やかに暮らしていこうと考えていた私。そんなある日、社会人になった孫への就職祝いに旅行へ行くことになりました。その費用は、私た …
のむすんさんの知人の実体験をマンガ化したドロドロ婚活ストーリー。 28歳のしおりさんは、結婚を考えていた彼・のり君に突然振られてしまいます。どうにかして …
子どもが集団生活を送れば、友人関係のいざこざに直面することも少なくありません。人懐っこく友だちの多い子でも、また友だちの少ない子であっても、それは同じだ …
40代になってから、体のあちこちにちょっとした不調を感じることが多くなりました。腰痛や肩凝り、猫背といったあからさまなものから、何となく疲れやすくなった …
夫婦やパートナーとの夜の時間は、思わぬハプニングがつきもの。思わず笑ってしまうものから、急展開で中断されたものまで。今回は、そんな“予想外の瞬間”を迎え …
母が亡くなった夕方。心の整理もつかないままバタバタしていた私の元に、整体からの電話がかかってきました。そのひと言に、私は深く失望しました。 ★関連記事: …
体調が悪くて横になっていた夜。事前に頼んでいたのに、帰宅した彼の口から出たのは思わぬひと言。その瞬間、私の中で何かがプツンと切れました。 ★関連記事:寝 …
祖父母と敷地内同居している私は、ある日恋人のA男からプロポーズを受けました。まさか自分が結婚できるとは思ってもいなかったので、とてもうれしかったです。と …