「実家に帰ろう」私の不機嫌を見抜いて夫が使う切り札。その言葉に隠された計算とやさしさの正体は
夫が「実家に帰ろう」と言うと、実家が大好きな私はつい気持ちが和らぎます。何げないやりとりなのに、最近になって夫がなぜ実家に帰ろうとするのか、考えることが …
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あるとき歯垢がたまっていないか口内を見ていると、下の歯の面積が以前より広くなっていることに気付いた私。歯医者を受診して尋ねると、加齢で歯茎が下がったせいだと言われ、さらには下がった歯茎は元には戻らないとも言われてしまった悲しい体験談です。
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30年前から通っている先生の勧めで、歯医者には歯が痛くなくても年に2回はメンテナンスで通うようにしています。普段もデンタルフロスを使用してから、電動歯ブラシで歯磨きをして、デンタルミラー(口の中を見る小さな鏡)も持っているため時々歯垢チェックなどもおこない、仕上げにはコンクール(洗口液)を使ってブクブクうがいをするようにしているので、歯のお手入れは比較的きちんとできているほうだと自負していました。
いつもはなんとなく鏡を見ながら歯磨きをし、歯垢チェックをおこなったりしているのですが、老眼が進んできたので老眼鏡をかけてチェックしようと鏡を見たところ、何となく印象が違うような気がするのです。じっくり鏡を見て気付いた違和感の正体は口元。特に下の歯でした。何となく歯の面積が増えてる? おまけにちょっと隙間ができてる? そんな印象の口元になっていたのです。
ショックを受けた私は、ちょうど検診を受ける時期でもあったので、長くお世話になっている歯医者を訪れました。

私は53歳ですが、お世話になっているのは30年以上通っている歯医者。まだ4歳くらいのころ、泣きながら治療を受けていた私は、先生から「そんなに泣くと舌を抜いちゃうぞ」と言われた経験があります。それ以来、歯医者は痛いから苦手だし怖いという印象しかなかったのですが、今長く通う歯医者には、そんな私を変えてくれた大好きな先生がいます。
30年のうちには妊娠中の虫歯悪化や、頬を触るだけでも痛いような治療済の歯の再虫歯なんてこともありました。でもこの先生からはこれまで一度も痛い治療をされたことがありません。若いころから先生は、たしかに歯医者の「痛い・怖い・行きたくない」というイメージを変えたい! と熱く語っていました。
事実ここでは歯科助手を雇わず、奥さんが事務とお手伝いをするくらいで、X線検査から歯垢除去まですべて先生が丁寧におこなってくれて、痛みを伴う治療のときは笑気麻酔などもじょうずに使用して治療をしてくれます。

そんな先生に、歯の面積が広くなったみたいだし、隙間が出てきたみたいだと伝えると、なんだか残念そうな顔をして、「これは仕方がないことなんだけど、年齢やお手入れの仕方によって歯茎が下がって、今のような状態になってしまっている」と伝えられました。
しっかりお手入れはしてきたつもりだったのでショックを受けた私は、老眼でよく見えない中で、何となく歯磨きしていたことが原因だったのか? とか、この状態を治すにはどうしたらいいのか? と先生に尋ねたのですが、返ってきたのは「残念ながら一度下がってしまった歯茎は元には戻らない」という答えでした。
ただまだそんなに悲観するほどの状態ではなく、お手入れ不足というよりはお手入れしすぎなくらいの感じだそうで、歯を磨くときに力を入れすぎたりしているのでは? など聞かれました。
電動歯ブラシなどで、あまり強くこすらずやさしく丁寧に磨くよう歯磨き指導を受けて帰宅して、教わった歯磨き方法で少しでも戻ればいいな~と思ってお手入れをおこなっています。やはり歯茎の改善は見られませんが、お手入れの仕方は改善できたのではないかと思います。
ついつい念入りにデンタルフロスやら歯間ブラシを使い、強い力で歯磨きしてお手入れしていたのが、裏目に出る結果となり、憂うつな気持ちから抜け出すのに少し時間がかかりました。とはいえ先生からは、年齢を考えたらまだまだきれいな状態だし、そこまで神経質にならなくていいと言われ、少し安心しました。
人生100年時代です。できれば一生自分の歯で食事ができるよう、これからは力任せにゴシゴシするのではなく、丁寧なブラッシングで自分の歯を大切にしたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/川田悟司先生(川田歯科医院院長)
川田歯科医院院長。咬み合わせ認定医。長年に渡り、咬合診査・診断をおこなう。
イラスト/もふたむ
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