「美容師さんには申し訳ないけど…」5カ月間の入院生活で出張カットに挑戦してみた結果【体験談】
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40代半ばに差し掛かり、頭痛が増えたり不眠の症状が出てきたりと、年齢による体調の変化が人並みにやって来たなと漠然と感じていました。そんなある日、突然出現したのが陰部付近の異物感。驚いたと同時に、とてつもない不安に襲われました。そのときの状況と、私が症状改善を目指しておこなったことを紹介します。
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一般的に多くの方たちが感じるように、私も40歳を過ぎてから少しずつ体調の変化を感じていました。例えば、元々頭痛持ちではあるもののその回数がさらに増えたり、生理周期が崩れ経血量が増えたり、ほかにもいくつもありました。しかし、いつも「これも年齢によるものだからある程度は仕方がない」と自分を納得させながら日々を過ごしていました。
そんなある日、在宅ワーカーの私はいつも通りに朝の排便を済ませ、いざ仕事に取り掛かろうと椅子に座ったところ、陰部付近に何やら違和感というか少し重い感じを受けました。恐る恐る触れてみると、陰部のすぐ右辺りに少し硬めの丸いものがあります。「え? 何!?」と、思わず声が出てしまいました。
このような経験は初めてで、本当に驚きました。そして、同時に強い不安に襲われました。何か恐ろしい病気が潜んでいるのではないかと思ったからです。どうしたら良いかわからず、少しの間、頭が真っ白になりました。「なんでこんなことになったのだろう?」と原因を考えたり、今日に限って便がとても硬かったので「ものすごくいきんだのが良くなかったのかな……」と後悔したり。さまざまな想像を巡らせながら、しばらくぼーっと座っていました。
少ししてわれに返った後、「とりあえず似た症状がないか調べてみよう」と思い、自分の症状から「陰部の違和感」「重い感じ」「丸くて硬いもの」というキーワードでネットで検索をしました。すると、婦人科系の病院を中心に複数のサイトが検索結果に上がってきました。いくつかのサイトで同じような症状の説明を見るうちに、どうやら私の症状は「骨盤臓器脱」(こつばんぞうきだつ)というものらしいと自分で見当をつけました。
初めは、その病名からなんだかとても恐ろしく怖い病気のような印象を受けました。しかし、説明をよく読んでみると、「骨盤臓器脱」は加齢に伴ってかなり高い頻度で発症する病気の1つで、そこまで珍しいものではないということが判明。過去に婦人科系の手術を受けたり、加齢や出産によって筋肉や腱が衰えたりすると、骨盤内の子宮や膀胱、直腸などの臓器が支えを失って下降しやすくなり発症するようです。
たしかに、私は出産も経験している上、過去には子宮の手術も受けているため、発症しやすいのかもしれないと思いました。また、運動習慣もほとんどなく、仕事も在宅ワーカーで座りっぱなしが多いので、筋力が低下し、症状として出てきたのではないかと考えました。
さらに検索した病院のサイトのいくつかには、生活に支障がなく症状が軽い場合は骨盤底筋エクササイズを指導しているとありました。骨盤内にある臓器を支えている筋力を高めることは、骨盤臓器脱の予防や初期の治療として効果があるそうです。また、体重管理や運動習慣など、生活の見直しも必要と記載されていました。
私の症状は少し重さを感じる程度で、異物感もあったりなかったりの状態です。本当は早めに婦人科を受診したほうが良いのかもしれませんが、症状は軽いほうだろうと思ったので、とりあえず受診の前に骨盤底筋エクササイズを試してみることにしました。骨盤底筋は体の奥のほうにあるため、エクササイズをしてもすぐに筋力アップが望めるわけではないらしく、最低3カ月は続けたほうが良いそうです。
骨盤底筋エクササイズは、肛門、腟、尿道を締める動作が基本で、座っていても立っていてもできるとのこと。私は仕事中や家事の最中など、気が付いたときに回数多くおこなうようにしました。また、私は夜寝る前に1日の出来事を振り返る時間を作っているのですが、「今日は少し回数が少なかったかな」と思うと、その場で少し多めにおこなうようにもしています。
現在、エクササイズを始めて約1カ月半がたちました。現時点の症状として、陰部付近の重さを感じることはなくなりました。異物感はたまにある程度で、少しずつ改善しているのを感じています。とはいえ、今のところ生活には支障はないのでエクササイズで様子を見ているものの、やはり漠然とした不安感は拭えません。このままエクササイズを続けつつ、近いうちに婦人科を受診しようと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
著者:みそたねぎこ/44歳。会社員の夫、やんちゃ坊主の長男、口だけ達者な長女と4人家族。夜寝る前の1人晩酌が心安らぐ唯一の時間。
イラスト/ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)
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