「顔面神経麻痺」は早期治療が重要。チェックリスト付き!疑いがあったらすぐに病院へ【医師解説】
表情筋を動かす顔面神経に障害が起こり、顔が動かせなくなる病気「顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)」。芸能人がかかったというニュースを耳にすることもあり …
ウーマンカレンダー woman calendar
表情筋を動かす顔面神経に障害が起こり、顔が動かせなくなる病気「顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)」。芸能人がかかったというニュースを耳にすることもありますが、実際に自分がなってしまったら元に戻るのか心配になってしまいます。「顔面神経麻痺の治療は早ければ早いほど良い」と話すのは耳鼻咽喉科医の高島雅之先生。症状や原因、治療法について聞きました。
監修/高島雅之先生(たかしま耳鼻咽喉科院長)
日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2007年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。「宇都宮スリープセンター」を併設し睡眠医療にも携わる。テレビやラジオなどメディアでも、いろいろなジャンルにおいて医療情報を発信。著書に『専門医が教える鼻と睡眠の深い関係 鼻スッキリで夜ぐっすり』(クロスメディア・パブリッシング)があり、Amazonのカテゴリー7つで1位を獲得。
★関連記事:「顔面がチクチク針で刺されるような痛み」鎮痛剤を飲んでも治らないなら「三叉神経痛」かも!?【医師解説】
顔面神経は脳神経の1つ。耳の後ろから5つに枝分かれし、顔面に伸びていて、表情筋を動かす他、涙や鼻水、唾液の分泌、舌の前方の味覚を司るなどの役割があります。顔面神経に何らかの問題が起こり障害が起こると、表情筋を動かそうとしても脳からの指令が届かなくなり、顔がまひする「顔面神経麻痺」になります。
前兆として耳に痛みや違和感を覚えることもありますが、ほとんどの場合、顔面神経麻痺はあるとき突然起こります。以下のような症状は、顔面神経麻痺の可能性があります。速やかに耳鼻咽喉科や神経内科を訪れましょう。
・水を飲むと片方の口からこぼれる
・額を寄せられず、額にシワが作れない
・目を閉じられない
・まひしているほうの顔の筋肉が下がっている
・口が動かず、口笛を吹けない
・口をイーっと横に広げられない
・鼻の穴をピクピク動かすことができない
顔面神経麻痺には度合いがありますが、「水を飲むと片方の口からこぼれる」は、軽度でも見られる症状です。顔面神経麻痺では、主に表情筋が動かしにくくなるため、舌の動き(ろれつ)自体は通常保たれます。ただし、唇をうまく閉じにくいため、「パ」行など唇を合わせる音の発音には影響が出ることがあります。一方、脳梗塞など脳の中枢が障害されると舌や構音器官に直接麻痺が起こり、“ろれつが回らない”といった症状が出やすくなります。
顔面神経麻痺の原因は主にウイルスで、ウイルスによる症状は「ベル麻痺」と「ラムゼイ・ハント症候群」の2種類があります。
体内に潜んでいた単純ヘルペスウイルスが再活性化することで起こり、顔面神経麻痺の約6割を占めます。水痘・帯状疱疹ウイルスが原因の場合とは異なり、発疹や耳の症状はありません。そのため原因不明の場合もベル麻痺と診断されることがあります。
体内に潜在していた水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化して起こります。耳の中に発疹ができたり、炎症、痛みといった耳症状を伴うのが特徴です。顔面神経麻痺の約2割を占めます。
単純ヘルペスウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルスは、いずれも一度感染すると消滅することはなく、知覚神経節に潜伏します。通常であれば問題は起こりませんが、ストレス、疲労の蓄積、加齢などにより免疫力が低下すると再びウイルスは活性化します。このとき顔面神経に影響をおよぼすと「顔面神経麻痺」が起こるのです。
ウイルスが原因ではありますが、発疹を触るなどよほど特別なことをしない限り、他人にうつることはまずありません。
あなたの体験談も教えて! 抽選でギフト券進呈
2児の母、のむすんさんが自身や知人の過去の体験談をもとに描いたマンガ。38歳でパート勤めのみなこさんは、夫と小学生の息子と暮らしていました。ある日、大学時代の友人、るりあと偶然の再...
続きを読む2児の母、のむすんさんが自身や知人の過去の体験談をもとに描いたマンガ。38歳でパート勤めのみなこさんは、夫と小学生の息子と暮らしていました。ある日、大学時代の友人、るりあと偶然の再...
続きを読む2児の母、のむすんさんが自身や知人の過去の体験談をもとに描いたマンガ。38歳でパート勤めのみなこさんは、夫と小学生の息子と暮らしていました。ある日、大学時代の友人、るりあと偶然の再...
続きを読む私は現在53歳の兼業主婦です。夫は20年ほど前に他界し、それ以来、働きながら女手ひとつで2人の娘を育ててきました。悩みの種は長女。ようやく就職しても、実家に来るたびに文句ばかりで感...
続きを読む二世帯住宅で義両親と同居している私。仕事も子育ても順調で毎日充実した毎日を送っている中で唯一の悩みは、義母からの嫌がらせでした。ある日、娘のために用意しておいた誕生日ケーキを義母に...
続きを読む表情筋を動かす顔面神経に障害が起こり、顔が動かせなくなる病気「顔面神経麻痺(がんめんしんけいまひ)」。芸能人がかかったというニュースを耳にすることもあり …
40代後半になり加齢のせいか、ここ数年、とにかく肩や首が凝るようになりました。スマホやパソコン、タブレットを使って仕事をするのも良くないのだと思います。 …
制服がある会社で事務の仕事をしていたころ、私は通勤時の服装にあまり気をつかっていませんでした。そのことが原因で、とても恥ずかしい思いをしてしまいました。 …
30代後半から子宮筋腫の症状がひどくなり、子宮全摘出手術を受けた宮島もっちーさんが当時を振り返りながら、今、同じように悩んでいる女性にエールを贈るマンガ …
以前は朝までぐっすりと眠れていたのですが、最近夜中や未明に目が覚めてしまうと、その後寝付けなくなることが多くなってきた私。夜中に目が覚めてしまうのは、年 …
20~30代はエアロビクスやダンスが好きだった私。40代でコロナ禍を迎え、ただでさえ衰えがちな体力がさらに落ちていくのを実感して焦りました。かつて楽しん …
実家でのつかの間の休暇。そこで待っていたのは、母からの不穏な報告と、私の油断が招いた恐怖の一夜でした。この経験は、家族との関係性を見つめ直すきっかけとな …
40歳過ぎたころから布団に入るとネガティブなことばかりが頭に浮かび、なかなか寝付けなくなりました。スムーズに寝付けるようにといろいろ試して行き着いた、寝 …