「お産の最中に破裂したら…」臨月前、デリケートゾーンにしこり。不安で受診した私に医師が告げた事実
目次 1. 「デリケートゾーンのしこり」に気付いた日 2. 妊娠中で処置できず、様子見に 3. 出産後も残るできもの 4. まとめ 出産後も残るできもの …
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ある夜のこと。寝ていると、急に右肩のあたりにピリピリとした痛みを感じました。朝になって鏡を見ると、右肩から背中にかけて赤い発疹が広がっています。痛みと同時にかゆみもあったので、「虫にでも刺されたのか?」と思っていると、翌日には発疹が背中の右半分にまで広がっていました。このとき、すぐに受診すればよかったのですが、私は虫刺されの薬を塗っただけで「そのうち治るだろう」と思い、放置していたのです。
やがて赤い発疹はバラの花びらのように大きくなり、なんとも不気味な見た目に変わっていきました。そして右肩から腕、指先へと広がっていき、夜も寝られないほどズキズキとした痛みを感じるようになったのです。ここで私は初めて、単なる虫刺されではないと気付き、慌てて皮膚科を受診。「帯状疱疹」と診断されました。
帯状疱疹は、水疱瘡(みずぼうそう)のウイルスが神経細胞に残っていて、加齢や過労、ストレスなどで免疫力が低下したときにウイルスが活発になり、発症するのだそうです。たしかに子どものころ水疱瘡にかかった記憶はありますが、まさかそのときのウイルスが何十年間も体内に潜んでいたなんて……。そして免疫力の低下についても、それまではほとんど意識したことがなかったので、知らない間に体が弱っていたことにショックを受けました。
私はすぐに石油ファンヒーターを買い、一時的に仕事を休んで、暖かい部屋で十分な休養を取るようにしました。帯状疱疹は発症から2カ月ほどでほぼ完治。しかし、かゆみだけはその後数カ月続き、医師からは「もっと早めに受診していれば、軽症で済んだのに」と言われました。
考えてみると、ご近所トラブルからの引っ越し、新しい土地での生活と、帯状疱疹を発症するまでの約半年間は精神的にかなり負荷のかかった時期でした。そして、初めて経験する厳しい寒さ。免疫力や体力が低下したという自覚はまったくなかったのですが、気付かないうちに心身に疲労が積み重なっていたのだと思います。ひとり暮らしの気楽さから、食生活や睡眠が不規則になっていたことも、悪かったのかもしれません。
帯状疱疹という痛みを伴う病気を経験し、私は「自覚のない疲れ」が最も危険なのだと痛感しました。ご近所トラブルからの解放感で精神的にはラクになったつもりでいましたが、環境の変化や厳しい寒さが、知らず知らずのうちに体に負荷をかけていたのです。
40代後半を迎え、「これくらい大丈夫」という過信が通用しない年代になったことを実感しました。この体験を教訓に、今では栄養バランスや睡眠を意識するだけでなく、小さな不調も見逃さず早めに受診することを徹底しています。自分の体を守れるのは自分だけだという意識が、この一件で芽生えた最大の学びです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)
2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
著者:小楽さゆみ/40代女性。田舎でひとり暮らしを楽しむ女性ライター。仕事を終えて愛猫相手に晩酌するのが、毎日の楽しみ。
マンガ/しおみなおこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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