親族に受け入れられず孤独だった少女を引き取った私…8年後に見せた成長に胸が熱くなったワケ
目次 1. 突然の訃報と距離のある祖母 2. 葬儀の日に起きたこと 3. その後の成長と、8年越しの再会の気配 その後の成長と、8年越しの再会の気配 そ …
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名前を呼ばれて診察室へ入ると「ただの片頭痛ではありません。あなたは脳動脈解離を引き起こしています」と、思いも寄らない病名を告げられました。脳動脈解離は最悪の場合、くも膜下出血や脳梗塞につながる可能性がある病気だそうで、私は頭が真っ白に……。
「私、死ぬんですか?」と先生に聞くと、「詳しい検査を再度おこないましょう」と言われ、専門の先生に診てもらうことに。
検査中は不安で仕方ありませんでした。検査が終わり、専門医に確認してもらうと、過去に動脈壁の一部が裂けており、そこから出血していたことがわかりました。
今は血液が固まっているため、1カ月間は激しい運動などを控えて安静に過ごすように言われ、再度受診して欲しいと伝えられたのです。
そして、先生から2つの指示がありました。1つ目は、病院を再度受診するまでの期間にくも膜下出血や脳梗塞を引き起こす可能性は低いが、少しでもおかしいと思うことやいつもと違う痛みがあれば、迷わず救急車を呼んで欲しいこと。
2つ目は、外出時はこれから渡す診断書を必ず常に持ち歩くようにして欲しいと言われました。
帰宅後、夫や娘に今の私の状態を説明し診断書を見せると、驚いて涙ぐんでいました。私も話しながら涙を流し、これからの不安で押しつぶされそうな気持ちでいっぱいでした。
しかし私が不安な顔をすればするほど2人の表情も曇っていくのがわかり、このままではいけないと思い先生から受けたアドバイスを伝えました。「あまり考えすぎることは体にも良くないのでいつも通りの生活を心がけてください」と言われたことを話すと、2人ははっとして、冷静さを取り戻したようでした。
その日から、家族も私の頭のことを考えすぎず、安静にできるよう手伝ってくれることになったのです。
家族の協力もあって1カ月間安静に過ごすことができ、再度病院を受診しました。MRI検査をおこなった結果、先生からは「くも膜下出血や脳梗塞を引き起こす可能性は低いでしょう」と診断していただくことができ、ようやく胸をなでおろしました。
ただ、結局何がきっかけで動脈壁の一部が裂けてしまったのか、その明確な原因まではわからないままでした。現在は年に1度の検診を受け、経過観察を続けています。
今回の経験で痛感したのは、「いつもの頭痛だから」という自己判断の怖さです。もしあの時、夫の言葉を聞かずに病院へ行かなければ、取り返しのつかない事態になっていたかもしれません。
幸い大事には至りませんでしたが、この出来事は私にとって大きな教訓となりました。「いつもと違う痛み」や「違和感」は体からのSOSなのかもしれません。今回のことで、頭だけにかかわらず、体の異変を感じたときには迷わず病院を受診することが、自分自身、そして大切な家族を守る一番の方法なのだと心から感じました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/新田正光先生(千葉西総合病院 副院長・循環器内科部長)
1997年秋田大学医学部卒業 循環器内科医、不整脈専門医、心血管インターベンション治療学会専門医としてアブレーション、PCI、両室ペーシング療法や植込型除細動器の手術をおこなっている。その他、総合内科専門医/指導医、救急科専門医、透析専門医、ICLSなどの資格を有し多岐に渡り活躍している。
取材・文/武田さやか/30代女性。娘と夫の3人暮らし。パパだけに発動する娘のイヤイヤ期をなだめるのに苦戦中。機嫌がいいときにはみんなで仲良くお散歩。
イラスト/sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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