
もうすぐ子どもが成人します。毎日毎日、家族で囲む食卓は日々の喜びではあるけれど、歳を重ねるごとにキッチンに立つのがおっくうに。このごろは手抜き料理ばかりになりました。簡単料理や時短料理は助かりますが、私の場合、手を抜き過ぎると必ず家族のだれかが風邪をひきます。もっと健康的に過ごしたい! そんなとき、自宅近くにフランス人の先生が主催する料理教室があることを知りました。
加齢のせい?料理をする気が起きない
慌ただしい毎日の中でも、食事はとても大切にしたいと思っています。でも、朝食の用意から始まり、子どもが通学していたときにはお弁当作り、買い出しして夕飯の仕度まで、食事の準備には多くの時間がかかります。私はもともと料理は作るのも食べるのも大好きなのですが、アラフィフになり加齢による疲れからかなんとなく調子が出ないときが多く、少しでも料理にかかる時間と手間を減らしたいと思うようになりました。
一品料理など手抜き料理が多くなって料理にかかる時間は短くなり、少しラクにはなりましたが、3度の食事は摂っているものの、ますます不調になっていくような気がしていました。自分自身と家族の健康を維持するためにもっと食事を大切にしようと思い直し、月に1度開催されている自宅近くのフランス家庭料理の教室に参加してみることにしました。
元気のもとはバランスの取れた食事
フランス料理といっても家庭料理なので、難しいものではありません。メインと副菜、デザートを組み合わせたメニューとなっています。例えば、「鶏肉のポピエット」(詰め物をして焼いた料理)に「パン屋のグラタン」(じゃがいものグラタン)、デザートにはクレープといった感じで、スーパーなどで手軽に手に入る材料を使ったもの。ワインも付いています。
10~20名のクラスで、皆で分担して2時間くらいで全員分の料理を作っていきます。調理方法はどれもシンプルなのに驚くほどおいしく、 簡単だけど手抜き感がありません。野菜も肉もたっぷりで、ボリュームはあるけれどヘルシー。そんな料理をいただいていると、体に力が湧いてくるような気がします。体は食事によって作られているという当たり前のことを実感して、加齢に負けずに健康でいるためには、食事をおろそかにはできないなと改めて思っています。
本当に豊かな生活とは?

教室で習った料理は、毎日の食事に取り入れられるものばかり。家でも手軽に作れます。オーブンを使う料理や煮込み料理は、下ごしらえだけで調理の工程は少ないので案外ラクなんです。「パン屋のグラタン」はじゃがいも、にんじん、玉ねぎにブイヨンを注いでオーブンで40分ほど焼くだけです。この料理名は、まだ一般家庭にオーブンがなかったころのフランスで、パン屋に材料を持ち込んで焼いてもらっていたことに由来しているそうです。
焼いている時間は何もしなくていいのでラクですし、時間を有効に使うこともできます。何よりおいしいものには家族も素直に喜んでくれることがうれしく、こちらもテンションが上がってまた元気が出てきます!
まとめ
フランス家庭料理の教室を通じて先生から学んだことは、食事を含めた生活そのものを楽しむこと、頑固とも言えるほどの食へのこだわりです。子育て期間終了まであと少し、もう自分も成人した子を持つような年齢になったんだなあと少し感慨深いです。だんだんと少なくなる子どもと一緒に食卓を囲む時間をより楽しいものにするためにも、体の中から健康になれるような料理を作っていきたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。