「口元に線が?」40代が気付いたほうれい線。お金をかけず対策してみた【体験談】
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より確実に早くシミをケアしたい場合、病院で診てもらうのも1つの方法。病院でおこなわれるシミ治療にはどんなものがあるのか、健康保険が適用されるのか、どの病院を選べばいいのか、皮膚科医の馬場直子先生に教えていただきました!
病院でおこなわれる代表的なシミ治療には以下の6つがあります。1つずつ詳しく説明していきます。
1.服薬(内服薬と外用薬)
2.液体窒素治療
3.レーザー治療
4.ピーリング
5.光治療
6.イオン導入
シミを薄くしたり、作らないようにする飲み薬(内服薬)と、シミができている部分に直接塗って薄く目立たなくする塗り薬(外用薬)があります。
●内服薬の主な種類
①ビタミンC
シミのもとになるメラニン色素が生成されることを防ぎます。抗酸化作用があり、顔のくすみを解消し、できてしまったシミを薄くする働きが期待できます。
②ビタミンE
メラニンを作り出す物質・チロシンによる酸化を防ぎます。ビタミンCと一緒に飲むことでさらに効果が高まります。
③L-システイン
メラニンの生成を抑えます。肌の新陳代謝を高める働きもあるので、肌にできたメラニンを排出してくれる作用も。
④トラネキサム酸
アミノ酸の一種で色素沈着を防ぎます。肝斑ができる原因の1つとされているメラノサイトの活性化を抑制することから、肝斑の改善を目的に使用されることも多いです。
⑤プラセンタ
メラニンが生成されることを防ぎ、シミができにくくなります。コラーゲンの生成を促進し、保湿効果も期待できます。
●外用薬の主な種類
①ハイドロキノン軟膏
シミのもとになるメラニン色素が増えるのを防ぎ、メラニンを作る細胞であるメラノサイトの働きを抑制してくれます。肌の漂白剤とも呼ばれ、美白効果が期待できますが、濃度が高いほど肌への刺激が強くなります。パッチテストをおこない、赤みや炎症が出ないか確認後、シミの部分のみに使います。
②トレチノイン軟膏
トレチノインには、表皮のターンオーバーサイクルを促進する作用があります。そのため、表皮細胞にあるメラニンを早く排出してくれるようになります。こちらも高濃度の場合、皮膚に対する刺激が強くなるので、医師の指示に従って使用してください。
保険適用の施術です。シミの部分の角質と表皮、真皮の上層部までくらいを液体窒素を当てて凍結し、メラニンを含む細胞ごと死滅させてシミを取り去ります。レーザーよりも細胞のダメージが大きいため、より厚いかさぶたができ、落ちるのに7~10日くらいかかります。シミが取れた部分が白くなることがあります。また、強く当て過ぎると、あとで潰瘍(かいよう)になり痕が残ってしまうこともあるので注意が必要です。
メラニン色素を破壊する特殊なレーザーをシミに照射させて、シミの原因であるメラニンを熱崩壊させます。レーザーが照射されると約1週間後にシミの部分がかさぶたになって剥がれ落ち、新しい皮膚が作られることでシミが目立たなくなり、何度かおこなえばシミのないきれいな肌になります。
グリコール酸やサリチル酸などを使って角質や表皮を剥がし、新しい皮膚の再生を促します。角質や表皮を取り除くことで、肌の新陳代謝(ターンオーバー)を促進する効果が期待できます。顔などシミが気になる部分に高濃度の薬剤を塗って時間を置き、その後洗い流して施術が完了します。時間が長過ぎる、敏感肌に使用すると過剰に表皮が剥がれてしまい炎症を起こすことがありますので注意が必要です。
インテンスパルスライト(IPL)と呼ばれる特殊な光を顔全体に当てることで、メラニンの排出を促進し、広範囲にできた薄いシミやそばかすに有効です。IPLには肌の張りや弾力のアップといった肌質改善、赤みやくすみ、小ジワの軽減なども期待できるため、複合的な肌トラブル解消におすすめです。
微弱な電流を使うことで、肌に塗った導入液がイオン化して、ビタミCやトラネキサム酸などの美容有効成分を肌の奥まで浸透させることができる施術です。皮膚に微弱な電流を流し込むことで肌のバリア機能を一時的に弱められ、肌の奥深くの基底層まで美容成分を浸透できます。
どちらも皮膚に関するトラブルを診てくれる医療機関ですが、皮膚科は主に診断と治療を目的としているところ、美容皮膚科は自由診療によって多彩な施術をおこなうことができ、肌の美しさも追求しているところと言えます。
皮膚科の医師に診てもらうことで、できているシミが老人性色素斑なのか、肝斑なのか、それとも初期の皮膚がんなどの皮膚の病気なのかを見極めてもらえます。
本当にただのシミでなのかどうかの鑑別診断が必要な症状の場合、例えば表面が平坦でなく凸凹している、隆起している、びらん、または潰瘍になっている、色調の濃淡が強い、急速に拡大してきているなどの症状が見られたら皮膚科を受診して、まずは確実に診断してもらうべきです。視診だけで判断つかない場合は皮膚生検をおこない、病理診断を経てシミの種類や皮膚の病気かどうかを診断してもらえます。その後、例えば皮膚がんの初期症状だったりすると、皮膚科で手術的に切除することもあります。皮膚科では診断と適確な治療を受けられ、シミに関するケアや予防ができます。
なお、明らかにシミと診断できても病気として取る必要がないものは、美容目的で取ることになり、そのほとんどが自費診療となります。そうなれば自費診療もおこなっている皮膚科、または美容皮膚科で治療することになります。
治療だけでなく、美肌を目指したケアをしてもらえるので、より美容を求める場合におすすめです。
病気として認定されるシミには、肝斑、脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう/老人性イボ)、太田母斑(おおたぼはん/青あざ)、また、シミと間違えられることもある基底細胞がん(きていさいぼうがん)、悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)、日光角化症(にっこうかくかしょう)などの皮膚がんがあります。しかし、病気として認定されるシミであっても、保険適用が認められている薬や施術には限りがあり、自由診療でなければできない治療法も前述のように多くあります。
自費診療でそれらをおこなっている皮膚科と、自費診療は一切おこなっていない皮膚科がありますので、どこの皮膚科でもできるわけではありません。
一方、美容皮膚科の場合は基本的には自由診療をおこなっており、多彩な治療でシミのケアをおこないます。とはいえ、どんな自由診療をおこなっているのか、どの機器や薬を用意しているかはクリニックによって違いますので、まずは受診して相談してみるか、ホームページなどでどんな治療が可能なのかを調べてみるといいでしょう。
また、自由診療は、同じような治療であっても病院によって治療の料金が異なります。
液体窒素治療のほかにも、シミを治療するための一部の内服薬には健康保険が適用される可能性があります。肝斑の治療でよく用いられるトラネキサム酸やビタミン類は保険適用が可能になります。ただし、ハイドロキノン軟膏、トレチノイン軟膏などの外用薬による治療は保険適応外になります。
シミを診てもらえる医療機関は主に2種類あり、治療法も多彩で、何をどう選べばいいのかわからないですね。シミ治療におすすめの医療機関は、皮膚科専門医がいるかどうかで選ぶという方法もあります。皮膚科専門医になるには、5年以上の診察経験や手術経験、論文や学会などの実績があり、日本皮膚科学会がおこなう皮膚科専門医師試験に合格しなければなりません。実績と経験のある医師を見つけて適切な治療法を仰ぐと良いでしょう。
取材・文/杉田リエ(51歳)
大学生と高校生の母。第二子出産を機にフリーライターに。46歳のとき社会福祉士の資格を取り、ケースワーカーとして社会復帰。現在の悩みは教育資金と心&体の健康。愛猫の姿に癒やされます。
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