- 2025.12.01
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スマホやパソコンを使う機会が増えた現在、目の疲れが出やすいのはある意味仕方のないことかもしれません。しかし、以前は休めば治っていたのに、40代を過ぎてからは目の不調がなかなか治らない……ということがあるようです。年齢のせいと何も対策をしていないと、悪化することも。眼科医の田辺直樹先生に40代以降の目の疲れについて、原因と対策を聞きました。
教えてくれたのは…
監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)
日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。
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目に不快感を覚えていても、「いつか治るだろう」とそのままにする場合も。でも、一向に良くならないときは単なる目の疲れではないと田辺先生は言います。
「十分な休息を取っても目の疲れが治まらず不快感が続くことに加えて、体にも不調が現れる状態を眼精疲労といいます。自然に治らないため、治療が必要になります。まず、目の症状として
といったものが見られます。また、眼精疲労は体の不調が伴うことも特徴です。
このような症状が見られたら、早めに眼科を受診しましょう」(田辺先生)。
「眼精疲労の最大の要因は目の使い過ぎや目を使う環境が悪いことにあります。
目の周りには眼球やまぶたを動かす筋肉があり、頭を支える首や肩の筋肉とも連動しています。
そのため、
といったことを繰り返すと目の乾燥や目の周りの筋肉が固まることにつながり、目の疲れだけでなく首や肩の筋肉も固まって肩凝りや頭痛も引き起こしてしまうのです。
今は若い人にも見られますが、眼精疲労のピークは40代後半から60歳くらいです」(田辺先生)。

「目は年齢とともに変化していきます。けれど、若いときに作った眼鏡をそのまま使っている人は多いですね。必要以上に度数が高かったり、矯正が弱すぎると目は自分でピント合わせようと頑張ってしまいます。それが眼精疲労の原因になるのです」。
「ドライアイは環境のほかにも、女性の場合は更年期の影響も指摘されています。更年期は、女性ホルモンのエストロゲンの分泌低下で、肌の潤いが不足してくるのと同様、目の潤いも低下します。
涙によって目は潤いを保っています。しかし涙の量が減り、涙の成分が変化して目の表面を覆っている涙の膜が少なくなると、目の表面の粘膜が乾燥しやすくなります。それがドライアイです」。
「老眼は40歳ごろから始まり、45歳ごろから自覚する人が多いです。近くのものや細かいものが見えづらくなりますが、適切な老眼鏡を使うなどしないと目を細めたり、首を前に出したりしがちです。その結果、目が疲れたり、首筋や肩が凝ってしまうのです」。
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